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日本文化を尊敬し理解を深め“教育の輸出産業”を興す
――北京大学で記念講演
1/22/2020 9:40:53 PM  文/楊 舸 行知学園株式会社代表取締役社長
 
 

「日本ではベンチャー企業の生存率は5年で15%、10年で6%しかない。アントレプレナー(起業家)にとって日本は世界からみても起業するにおいて『地獄レベル(最難関レベル)』の環境だと思う。さらに教育業とはどの国においても最も保守的、閉鎖的であり、外国人がその国の教育業に携わることはさらに最難関だと思う。しかし、それでも我々は10年以上の努力を積み重ね、やっと多くの日本の方々から信頼を得て、今成功している。そして海外での起業が成功する秘訣とは、創業者が、その国の国民と同様にその国の文化と習慣を尊重し、理解できているかどうかだ」

 2019年11月3日、私は北京大学の招待を受け、これから中国の未来を背負う最も優秀な大学生達に、日本で起業した経緯や経験などについて話をした。中国では、2014年に李克強総理の「大衆創業、万衆創新」のスローガンを機に、大勢の人がベンチャー起業し始め、中国の巨大な人口とマーケットの恩恵を受け、ユニコーン企業が次々と誕生するなど、今起業が熱い。特に北京大学は歴史的に巨大企業を創立してきたアントレプレナーの出身者が多く、学生達の起業志望度は非常に高い。


北京大学客員教授の委嘱状授与

日本で最大規模の
留学生専門予備校

 私はそのスローガンの影響を受けたわけではないが、名古屋大学の学部1年生(2008年)の時に行知学園の創業活動を始め、大学の受験仲間と2009年に東京で会社を立ち上げた。会社は日本で俗にいう予備校だが、中身は少し変わっている。それは、学生は皆日本の大学を志す外国人留学生であり、受験対策や出版、生活サポートおよび卒業後の就職支援、さらには中国現地での日本留学の宣伝や日本語教育、ビザコンサルなど、そして最近はインターネットライブ配信教育まで行い、留学生のあらゆる需要に応えるサービス展開をしている。2009年法人設立当時、学生数は24名からスタートし、2019年、日本国内だけで年間入学生数約4000人、従業員数約400人の日本で最大規模の留学生専門予備校にまで成長した。

 2006年、私は深圳の高校卒業後、日本に留学を決意した。その頃中国では中間層の人たちが贅沢品を買えるぐらいにまで経済が成長し、海外留学は夢ではなくなった頃だった。私は家庭の事情から留学先を日本に選択したが、当時、日本留学は主流ではなく、欧米だった。

 来日したあと、行知学園のような留学生向けの予備校はなく、私は日本人向けの予備校で勉強をしたが、留学生受験のための授業ではなかったため、非常に効率が悪かったことを覚えている。その後、大学に入学した頃から多くの後輩から受験勉強についてSOSが届き、皆同様に日本語学校の半日だけの授業では物足りなく大学受験を教えてくれる先生がいないことで困っていることに気づき、偶然にも当時の受験仲間も同じように受験の手助けをしていることを知り、一緒に会社を創ろうということになった。当時は、仲の良い大学生達が単純に後輩を助けたい、自分が得た成功体験を伝えたいと思う一心から始めた学生サークルみたいなものでもあった。

人生の岐路で覚悟を決め
会社を発展させる

 2011年の東日本大震災、2012年からの急激な日中関係悪化により「日本は今後沈む」、「行知学園の事業には未来がない」、「今後中国人は日本には絶対行かないだろう」と家族や周りの多くの人たちから反対され、私たちも今後どうするべきか苦悩し、私と創業仲間も人生の岐路に立たされた。私は東京大学大学院に入学し、創業仲間は各々大手上場会社に就職、帰国し自分たちの人生を歩み始めた。私も仲間たちも将来の安定を考えるとベストな選択だ、そう自分達に言い聞かせたが、今ここで諦めたらきっと今後一生悔やむだろうと思い、悩んだ末、私は東大を退学し、仲間たちは会社を辞め、その後、破釜沈船の思いで行知学園の成長のために皆が没頭した。昼夜問わず体力の続く限り企画を生み続け、宣伝や日本留学説明会を行い、授業の品質を上げ、管理制度を作り、学生達の合格を誰よりも喜んだ。その努力に惹かれたか途中新たな仲間たちも多く集まってきた。

 覚悟を決めた人達の力は強く、それからの行知学園の発展はとても早かった。日中関係や原発事故による中国での日本の風評は引き続き悪かったが、それでも頑張れば頑張るほど会社の発展スピードが速くなり、合格実績は伸び、入学生はみるみる増えていった。しかし、それと同時に、自分達の知識が圧倒的に不足し、会社の成長の足を引っ張っていることに嫌でも気づかされ悔しかった。私の専攻は生命科学だったが、会社の成長に負けないよう自分も仕事の合間に専門外の知識を必死に勉強した。教育学はもちろん、政治、経済、歴史、IT、デザイン、管理、ビジネスマナー、営業、企画、税務、法務、総務、人事、交渉術、雑学などすべての面において素人で、あらゆる知識を貪欲に勉強せざるを得なかった。日本のニュース番組の中の話を何度も見て記憶したり、多くの先輩経営者から管理の知識を盗んだり、形振り構わず、勉強した。そして、気づいたら成果は大きく出ていた。


北京大学での講演の様子

教育事業会社としての
社会的責任の重み

 行知学園が行なっている事業は、“教育の輸出産業” だと私は定義している。そして輸出している商品は日本語教育だけではなく日本の独特な文化や高品質な教育サービスも含まれる。今まで多くの日本人が自慢のハイテク商品を世界中に輸出してきたが、実は目の前には多くの宝が埋まっていることに気づいていない。そして、それらの「埋蔵金」目当てに今後日本にはますます多くの目利きのある外国人が訪れ、日本で外国人による「ゴールドラッシュ」が起こることを私は信じている。近い将来、日本は誰もが移民大国として認めざるを得ない時代がきっとやってくると思う。その時、外国人が日本にもたらす経済の活気は行知学園をさらに成長させる原動力にもなるだろう。
 
行知学園は、留学生の基礎教育の玄関として、また、これから来る留学生達の先輩として、学生らがどのようにこの国の文化を尊重と理解をしながら育っていけるのか、「グローバル人材」としてどうすれば自国と日本の発展を同時に背負っていけるのか、教育事業会社としての社会的責任の重みを感じながら、学生にどのように正しく伝えていけばいいのか、悩みながらこの国で頑張って成長し続けていきたい。

 
  情報元:人民日報海外版日本月刊  
 
 
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