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編集長インタビュー
 
 
 
 
日中の文化交流は心で交流することが大事
浮島 智子 文部科学副大臣
2019/05/24 13:28:48  文/本誌編集長 蒋豊
 
 

1995年の阪神・淡路大震災で神戸の街は大きく被災し傷ついた。その神戸のために何かしたいという思いから、1996年、世界的なプリマバレリーナ浮島智子はそれまでの海外での活動に区切りをつけ、アメリカから帰国した。帰国後、神戸でのボランティア活動や、劇団「夢」サーカスの設立(1998年)は、芸術・文化の力で多くの人々に感動や勇気を与えてきた。そして、2004年の参議院議員選挙で初当選して以来、活動は国政の場で更なる広がりをみせている。現在、文部科学副大臣として教育とスポーツを担当する浮島氏に異色の経歴と日中の文化交流についてお話を伺った。

 

 
撮影/本誌記者 原田繁

バレエから学んだこと伝えたいこと

—— 19歳の時に「香港ロイヤルバレエ団」から招聘を受け、単身で香港に渡り、後にアメリカでも有名なバレエ団でプリマバレリーナとして活躍されましたが、バレエで学んだことは何ですか。

浮島 バレエの舞台を100%、120%成功させるのは、当たり前のことで、やらなければいけないことです。ただ、その日、成功したとか失敗したとかいうことではなく、それまでの自分が体験したプロセスがすごく大切だと思うのです。そこには、努力、苦しみ、悲しみもあるし、汗もいっぱいかくし、人に言えないこともあります。私がバレエで学んだことは、努力すれば必ず結果はついてくるけれど、大切なのは、そのプロセスだということです。

その自分の経験から、今の子供たちに伝えたいのは、「やればできる」という、挑戦する気持ちです。そして、完璧なものを目指すのではなくて、そのプロセスがすごく大切だということです。それをどうしても子供たちに伝えたいのは、自分の経験からいって、「その本人にしか味わえない」ものがあるからです。いくら周りの人が、いろんなことを言っても、舞台が終わったときに、今までの努力は無駄ではなかったという体験は、やった人にしか分かりません。それを体験させてあげたいのです。

1つの例ですが、ある日舞台があって、小学校2年生の女の子が、舞台が終わったら大泣きして、「先生、ごめんなさい」って来たんです。「ピルエット(回転)して止まろうと思ったら、ずれちゃった。一生懸命練習したのに、止まれませんでした」って私の前で大泣きしました。私は、泣き終わってから「よかったね」と言ったら、その子はびっくりして、「失敗して、先生に怒られると思ったのに、何でよかったの」と言うから、「だって、今流した涙は、何の涙か分かる? 悔し涙っていうんだよ。それは一生懸命頑張った人にしか流せない涙なんだよ。この悔し涙を流した人は、次は失敗しないよ」って言ったら、「分かった。じゃ、もっと練習する」って言ってくれました。

本当に命をかけて頑張った人は、失敗したら悔しくて泣くんです。その悔しさを味わったら、辛いのは嫌だから、次は絶対に頑張るでしょう。そういう達成感を持つことを、自分はバレエから、すごく学んできましたから、それを子供たちにも伝えていきたいと思っています。

 

上海歌舞団による『朱鷺』の公演

—— 日中国交回復以降、多くの文化・芸術団体が両国を往来しました。日中友好の象徴である朱鷺をモチーフに、両国友好のさらなる発展を願い、日中共同で制作された舞劇Dance Drama「朱鷺」の日本上演は大変な反響がありました。文化・芸術にはどのような力があるのでしょうか。

浮島 私は文化・芸術に国境はないと思います。人と人の心を結ぶ、本当に一番大切なものだと思っています。2007年の日中国交正常化35周年のときに、温家宝さん(国務院総理=当時)から個人的にご招待いただき、谷村新司さん、平原綾香さんと共に、主人と私で一緒に行かせていただきました。そのときの文化交流で、上海歌舞団の団長さんたちから、ぜひとも日本で『朱鷺』を公演したいというお話をいただきました。その後、中国人民対外友好協会の李小林会長が2010年に来日され、上海万博(同年5月~10月開催)に協力いただきたいというので、公明党の山口那津男代表をご紹介し、このときに民音(民主音楽協会)の方たちとの話し合いで、素晴らしいからやりましょうとなり、日本での公演が実現したのです。

文化・芸術には国境がないし、人と人の心を1つにしてつなぐ力があります。これからも、もっともっと文化交流をしていかなければいけないと思います。

 

2019年は「日中青少年交流推進年」

—— 本年初頭、中国の高校生が修学旅行で来日し、日本の高校生らと交流しホームステイも経験しました。帰国する際に彼らは、実際に見た日本・日本人は思っていたのと違った、理解が深まったと口々に話していました。日本と中国の青少年交流の重要性について、どのように考えますか。

浮島 2019年は日中青少年交流推進年でもあります。昨年10月、安倍総理が訪中した際、習近平国家主席、李克強国務院総理との間で、両国国民の相互信頼・理解を醸成する観点から、2019年を「日中青少年交流推進年」と銘打って、今後5年間で3万人規模の青少年交流を実施していくことで一致しました。しっかりと若い人達の交流を続けていかなければいけないので、力を入れていきたいと思います。

私が神戸に創設した劇団(劇団「夢」サーカス)でのエピソードですが、私はいつも子供たちに、「学校に行って、教室に行って、自分の前後両隣に座っている子で、困っている人がいたら、必ず声をかけて、助けてあげようね」と伝えてきています。そうしたら、ある女の子が、夏休みが終わって学校に行ったら、隣に見覚えのない中国人の女の子が座っていたそうです。インターナショナルスクールなので、授業は英語だから問題ないけれど、中国人の子は、日本語が分からない。休み時間になると、その子だけ、ぽつんと座っていて、すごくかわいそうで、どうしようと思って、授業が頭に入らなかったそうです。

実は、ちょうどその年の夏休みに、劇団で、中国の皆さんと一緒に歌を歌う「合唱節」をやり、その日本人の子も中国語で『茉莉花(ジャスミン)』を歌っていたのです。それで、休み時間に中国人の子の前に立って、「これから『茉莉花』を歌います」と頭を下げ、歌い出して、真剣にその子の顔を見ていたら、急にその子も立ち上がって、一緒に中国語で歌い出したのです。そうしたら、お互いの目から涙がポロポロ出てきたそうです。休み時間だったので、教室から子供たちが2人の周りに集まってきました。歌い終わったら、2人は抱き合ってわんわん泣いたそうです。そうしたら、周りにいる子供たちもみんなわんわん泣き出しちゃって(笑)……。その子は、「先生が歌で心と心がつながるよって言っていたのは、こういうことなんだと分かった」と言っていました。その2人は、今でもずっと交流があり、お互いの結婚式にも出席して、家族同士での付き合いが続いています。

 
撮影/本誌記者 原田繁

2020年は交流のスタート地点

—— 2020年の東京五輪・パラリンピック開催まであと1年余りとなりました。スポーツ、文化、平和の祭典との観点から、日本の魅力を世界に発信するチャンスだと考えますが、どのように取り組まれていますか。

浮島 私も東京オリ・パラには、前回と前々回の招致に関わって以来、中心的な立場で仕事をさせていただいています。前回、ブエノスアイレスで東京開催が決まった瞬間に、安倍総理に、スポーツだけではなくて、文化の祭典もやりたいと、その場で提案しました。そうしたら、いろいろアイデアを出してくださいと言われ、文化プログラムを初め、beyond 2020やホストタウンなどのいろんな提案をさせていただいています。

あともう1つは、私の発案で「日本遺産」を決めさせていただきました。世界遺産はありますが、登録されるのはすごく大変です。でも、日本各地には素晴らしい「日本の魅力」がたくさんあります。それを再認識して、「日本遺産」と名付けて、オリ・パラまでに100件の認定をして、日本全国はもちろん世界に、日本にはこういう素晴らしいところがあるので来てくださいと発信しています。

私がずっと言い続けてきたのは、2020年がゴールではなくてスタートだということです。文化プログラムでも日中の交流でも、2020年までにいろんなことをして、そこからさらにお互いの絆を深めていきたいのです。とくに、今は携帯電話等が普及しており、SNS等でやりとりするのも大切ですが、やはり実際に会って、お互いの目を見て対話をし、心で交流をしていくことが重要だと思います。

 
  情報元:人民日報海外版日本月刊  
 
 
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