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アジアの眼⑭
インド映画界の功労者
——マルチタレントなアルーナ・バスデウ
2019/04/23 16:58:05  文/洪欣(ホンシン)
 
 


スタジオ提供

ニューデリー都心の一等地にある自宅ビルを訪ねて、インド映画界に欠かすことのできないアルーナ・バスデウ氏を取材した。

御年83歳という高齢を感じさせないタフさ、いまだに週に2度ほど飛行機に乗って世界各地の出張をこなしていることには、正直驚きを隠せない。

若い頃にはニューヨークとパリでの生活を経験した彼女だが、ニューヨークはなぜか馴染めず、パリはすぐ気に入ったと言う。ニューヨーク大学とパリ大学のソルボンヌ大学で映画学専攻のPH.Dを取得し、脚本家、映画監督、映画評論家として脚光を浴びるインドを代表する映画人となった。英語で評論文を書き、英語で編集されたインド初の映画専門誌「シネマヤ CINEMAYA」を創刊し、アジアおよび世界の映画シーンに一目置かれる役割を果たしている。この雑誌はアジアの映画シーンを英語で世界に発信し、アワードを設けて若い才能を発掘するだけではなく、インド映画ひいてはアジア映画を世界に発信する重要な媒体でもある。

「人生は50から始まる」と言い放つ彼女は、貴族の生まれで裕福な家庭環境で育った上に、インド駐アメリカ大使夫人も務めるが、決して親や夫の七光に安住せず、独立した女性としてキャリアを積み重ね、とても見事に自分の仕事をしていく。

シネマヤに続き、彼女はインドで正式に政府に公式に認められる映画祭を主催し、同時にアジアの映画人を招いて国際シンポジウムを開催してきた。

インドの映画シーンは実に豊かで、それまで歌と踊りで「正義が勝つ」英雄的なステレオタイプのラブストーリや大衆的な娯楽映画だと誤解されていたことに映画人として不満があったという。

彼女は自らも脚本を書き、ドキュメンタリー映画を撮ってインド映画に対する誤解を解こうとするチャレンジを試みた。独立した女性としてインドの社会で生きていくキャリア・ウーマンの境遇に対するフォーカス、それは確かにそれまでのインド映画であまり見られない視点からの映画製作であった。


撮影/bryan

アルーナには6歳年上の姉がいる。ウマ・バスデウである。そのウマも映画史学の重要な研究書を多数執筆しているインド映画シーンで有名なバスデウ姉妹である。姉のウマ氏は若い頃はテニスの選手で、ガンジ夫人の親友であった。インタナショナルなセレブ姉妹と言っても過言でないバスデウ姉妹の自宅には取材している間にも訪問客が絶えない。インドの政界と財界の人たち、アートシーンや映画シーンで重要な人たちとの交友関係が垣間見える。

アルーナは私が取材を進めている間にも新しいアイデイアが絶えない。現代アートのスペースを作り、アート作品の展示と映画関連の放映およびシンポジウム、アート・トークをやるべきだといいだし、私はそれに何の違和感も感じないでいた。彼女の若さはきっとそういう仕事に対する意欲が全然衰えないことにあるのだろう。

彼女はアーテイストでもある。インク・ペインテイングで水墨画を書いているからとても伝統的な描き方かと思いきや、実はとてもストーリー性があり、コンテンポラリーアートだ。筆致が鋭く、ヘタウマを試みているところは割と実験性に富んでいる。

最近は、小規模な仏教とアートに関する映画祭をインドの地方都市を回りながら主催し、地域の特殊性が浮き彫りになるパンチの効いた多くの良い作品をピックアップして世界に発信している。


スタジオ提供

なんだか自分が80代になった時のお手本ができたようで、一人でニンマリとしてみた。人は精神が衰えない限り、常に若々しい。朝ダージリンをすすりながら英語のニュースペーパーを5紙ほど読み通し、インターネットで世界情勢もちゃんと把握している彼女にはとても感服する。

自宅ビルにはルーフ・トップがあり、彼女の自宅にホームステイする間の最愛のアジトになった。

かわいい孫娘にはフランス語を教えている優しいおばあちゃんであるが、仕事をこよなく愛し、映画を限りなく愛している彼女の生き方には職人としての頑固さと、書き手としての鋭さ、表現者としてのデリケートさを兼ね揃えている。とても複雑な総合体である。

夕方になると、毎日のように様々なイベントの招待状が来る。彼女に連れられて何度かコンサートや展示会やアートイベントに出かける。ほとんどの人に挨拶されるセレブな一面がこの時も私を驚かせる。

読書をする時や研究する時の物静かさと、社交場で振舞う格好良さ、新たな仕事をオーガナイズする想像力とリーダシップ、その才能を一身に兼ねそなえることはさほど容易ではない。

マルチ・タレントなアルーナ、この取材記事を二日前に他界したウマ姉さんに捧げる。

洪欣

 

東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。ダブルスクールで文化服装学院デザイン課程の修士号取得。その後パリに留学した経験を持つ。デザイナー兼現代美術家、画廊経営者、作家としてマルチに活躍。アジアを世界に発信する文化人。

 
  情報元:人民日報海外版日本月刊  
 
 
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