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アジアの眼⑦
東洋精神は普遍性に満ちた「場」である
台湾「東方画会」の創始者、夏陽
2018/10/01 12:51:57  文/洪欣(ホンシン)
 
 

真夏の暑い日に台湾「東方画会」の創立者で台湾の現代アート画壇で最も有名だと言っても過言ではない夏陽氏を取材した。その日は、アトリエに入った際に一瞬、ある子供の遊び部屋に紛れ込んだような錯覚に陥った。茶目っ気たっぷりで小物が沢山溢れ出そうな骨董屋にも似た空間には主人の遊び心が潜んでいて、とても楽しくて飾らない可愛さが溢れていた。そして多分、その人間性ゆえ、会う人を即刻強烈なフアンにしていく魅力的な方だった。


撮影/annie sun

夏氏は中国湖南省生まれで、母親が産後七日後に亡くなったせいもあり、南京の祖母の元で育つが、7歳の時に父親も亡くなり、10歳の時に今度は祖母が亡くなるというとても波乱万丈な幼少期を過ごす。

その後、親戚の家を転々として、1949年、空軍に入隊し台湾に行くことになる。そこで、台北でコラムニストとして有名だった叔父に身を寄せ、軍隊の中で同じ寮に住んでいた呉昊(ウハウ)氏と出会い、大親友になり、絵画に興味があったので、絵画勉強会に一緒に行くが学費が高すぎて挫折し、翌年に李仲生先生に師事し、絵画の世界に入ったという。因みにその李先生は日本に留学していた経験があり、藤田嗣治に師事していたという。初期の作品に「少女と猫」という作品があるが、偶然ではないようだ。

そして、当時120平米ほどあった空軍の防空洞だったところをアトリエに改造し、「東方画会」を創設した。メンバーは李先生の元で一緒に学んでいた8人の仲間だった。

20代の頃の画風はアバンギャルドとキュービズムなどの影響を受けて、そのいろんな要素をミックスさせたものにチャレンジしていた。メンバーの中の蕭勤氏がスペインに留学することをきっかけにヨーロッパの情報が入りやすくなり、東方画会の展示会もヨーロッパと台湾の巡回展に発展する。

その後、1963年の最後の日に彼は香港からイタリア経由でパリ入りし、バイトをしながらパリの屋根裏部屋で絵描きとして暮らし始める。1968年の春にはニューヨークに移り住む。偶然ではあるがパリ革命の前にパリを離れたという。


虎 /アトリエ提供

台北からヨーロッパへ、またヨーロッパからニューヨークへの移動には蕭勤の影響があったように見える。先立って蕭勤はスペインからイタリアへ、イタリアからニューヨークへと根拠地を変えていた。

やがて、パリとニューヨークで個展を開催する運びとなり、ついには骨董品修復のバイトをしなくて済むプロになったという。ニューヨークでの生活は1992年に誠品画廊から契約の話が持ち上がり、台北に帰国するまで20数年続いた。

ちょうど1991年に還暦を迎えた年に誠品画廊の個展と、私立美術館での「台北―ニューヨーク在住画家達」のグループ展が開催され、ニューヨークでは「ニューヨーク在住華人作家達」のグループ展が開催された。家族を携えて台北に定住してまもない1994年、台北市立美術館での40周年回顧展と1998年省立美術館での回顧展へと続く。

そのうち、東方画会と五月画会のグループ展が同時に台湾現代アート史上で地位を認められ、35周年と40周年の合同展を画廊やアートセンターで開催される運びとなっている。因みに五月画会を創設した韓湘寧氏は現在雲南省の大理,台北とニューヨークを行き来している。

その後、夏氏は2002年には上海に移住し、今まで定住している。偶然ではあるらしいが何だか移住するタイミングが常にキリが良い気もすると言ったら子供のように笑って答えた。「キリが良い人だから」と。


《チャーリ四世と家族》/アトリエ提供

2006年、まだ人民公園の中に立地していた上海美術館での個展が開催され、とても大きな話題を集めた。上海では視平線画廊が氏の代理画廊として仕事してきた。

夏氏の作品は、先に述べたようにデビュー当初のアバンギャルドな感じから、34歳で開いたパリの画廊での個展は「思想の箱」というインスタレーションに、そしてニューヨークでハリス画廊と仕事をしていた頃の作品は写真写実主義でとても現代的な作品群であった。

作品の中でその変化をきたす理由を聞いてみると、同じ作品を作ると飽きるから、飽きないまで描いたらまた新しいものを作り始めると話した。

ヨーロッパ時代にはもちろんどこか表現抽象主義を彷彿とさせる味わいも感じさせるが、全体的にはご本人の人柄と同じく、自由奔放で、可愛くて、とても気持ちが動かされる絵である。ブロンズで作られた彫刻作品もあるが、作品のジャンルを超えて一貫しているのは、透き通った気持ち良さである。

東洋と西洋と半分ずつ生きてきて、両方の文化を理解した彼ならではの一言、「東洋精神は、普遍性のある『場』だ」は心に響いた。ちょうど今年の8月25日、台北市立美術館で回顧展が開催され、10月まで続く予定である。とても素晴らしい回顧展である。真夏の台北のアートシーンの最も大切な展示会の一つである。

洪 欣

東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。ダブルスクールで文化服装学院デザイン課程の修士号取得。その後パリに留学した経験を持つ。デザイナー兼現代美術家、画廊経営者、作家としてマルチに活躍。アジアを世界に発信する文化人。

 
  情報元:人民日報海外版日本月刊  
 
 
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