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アジアの眼⑥
例えば、地球と宇宙は実際はつながっている。
境界のほとんどは、人間が作っているだけだ。
ボーダレスな魂の持ち主――猪子寿之(チームラボ代表)
2018/08/24 11:35:08  文/洪欣(ホンシン)
 
 

真夏日の午後、今東京で最もホットな展示会と言っても過言ではない「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」で、チームラボを率いる猪子寿之代表を取材した。

1 万平米(東京ドーム約1 個分)にも及ぶ広大な展示スペースに、およそ 60 の作品をその名の通り「ボーダレス」に展示し、様々な「境界」を取り払うことで、まったく新しいアート体験ができる。

どこか夢の中に紛れ込んだ迷路のような「花の森、埋もれ失いそして生まれる」では、立ち止まっていると花が咲き、歩くと花が散る。空間には複数の季節が同時に存在し、それらがゆっくりと移り変わっていく。花々は、移り変わっていく季節に合わせて、生まれる場所がゆっくりと移り変わっていく。花々は生まれ、成長し、咲き、やがては散り、枯れていく。誕生と死滅を、永遠と繰り返し続ける。順路を設けていないスペースを、迷いながらどの方向に行くのか自分で決めなくてはならない。変化し続ける花々は、自分がどこをどう進んできたのかわからなくさせる美しい迷宮空間であった。


アトリエ提供

葛飾北斎の「神奈川沖波裏」を連想させる「Black Waves - Continuous」はコンピューター上の空間で三次元の水の動きをシミュレーションし波を構築したという。水の粒子間で生じる相互作用を計算しているため、波のうねりは実にリアルでサイエンスの力を感じさせる作品だ。

「秩序がなくてもピースは成り立つ」の肖像群が「無限の透明」の空間から出て、「Walk, Walk, Walk: Search, Deviate, Reunite」は、はじまる。他の作品の境界を越境し、時には他の作品に影響を与えながら、歩き続ける。「無限の透明」で「秩序がなくてもピースは成り立つ」が展示されていると、踊る人はホログラムに映し出されていて、向こう側にいる鑑賞者が作品の一部となったように見える。ぴょんぴょん飛びながら踊るウサギの前に立つとこちらを向いてくれたので、取材していることを忘れ小学生のように大騒ぎし興奮した。

暑い真夏日に入ると涼しさを感じさせる「人々のための岩に憑依する滝」は、人気作「憑依する滝」を大幅にアップデートさせた、ミュージアムを象徴する巨大な作品である。大きな壁を伝って、滝の水が草花とともに流れ落ちる。滝つぼにあたる部分は丘のように隆起し、それに沿って水が流れる。人の動きを読み取り、触れるとその部分を避けるように水流が変わるのも楽しい。


撮影/郭子川

「人と作品の境界は曖昧になり、人間が作品の一部になると、他者との関係性も変化する。普段、都市では分断されている自分と他者との関係がここでつながることになり、その関係性について考え直すきっかけになる」と猪子氏は言う。

「地形の記憶」という作品は、分け入ることのできる高低差のある空間で、悠久な里山の景色を描いている。現実の時間の流れと共に、作品世界は移ろっていき、春の田植え、夏の青い稲、秋の黄金色の稲穂というように実際の季節ごとに場面は変わる。カエルやイナゴなどが飛び交い、蛍は他の蛍とリズムを合わせて光る。その光景はどこまでも続いているかのように見える。

作品全体に広がる限りなく自由な発想、デジタルならではの無限の変化と自然界の四季の変換、花が咲き、散る周期を展示会場全体に浸透させている。


撮影/郭子川

無数のランプで無限の世界を体験できる「呼応するランプの森」は、人がランプの近くで立ち止まり、しばらくじっとしていると、最も近いランプが強く輝き音色を響かせる。一見バラバラに配置されたランプは、それぞれのランプから3次元上で最も距離が近いランプに線を引いたときに、一筆書きできる一本のつながった線になるように配置されている。

チームラボ代表の猪子氏は、詩人であり、哲学者であり、科学者であり、アーティストである。いや、その複雑な総合体である。そして、今回のおよそ60 の作品郡は全体を合わせて一つの作品というイメージである。

チームラボは、2001年、猪子が東京大学計数工学科卒業時に設立。東京大学と東京工業大学の工学部出身の5人とともにレコメンデーションエンジンの開発やWEBサイトの構築などからスタートした。設立当初から作品を創っていたが、発表する機会があまりなかった。

転機は2011 年、村上隆氏が機会を与え、台北のカイカイキキギャラリーでアートワールドでのデビューを果たした。そしてその年、キュレーター、ビクトリアルーの招きでヴェネツィアビエンナーレで展示。今やPace Galleryに所属し、世界中で大きいプロジェクトが進行中のチームラボの今後が楽しみだ。

洪 欣

東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。ダブルスクールで文化服装学院デザイン課程の修士号取得。その後パリに留学した経験を持つ。デザイナー兼現代美術家、画廊経営者、作家としてマルチに活躍。アジアを世界に発信する文化人。

 
  情報元:人民日報海外版日本月刊  
 
 
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