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アジアの眼①
「すでに他人の言ったことや、やったことを繰り返しても無意味である」
—— 中国現代アートの旗手、徐氷(シュビン)
2018/03/29 11:02:09  文/洪欣(ホンシン)
 
 

中国の現代美術家、徐氷先生の北京のアトリエを訪ねてきた。

少年時代の彼は二年にわたり北京と河北省の境目に近い寒い地方で下郷青年として生活した。そこで暮らす間に日常的に絵を描いたり書道が上手に書けることは何かと重宝されたという。そして、大学制度が回復された1977年に彼は制度回復後の一期生として幸運にも美大の最高学府である中央美術大学に入学することになる。大学での専攻は版画科であり、優秀な成績で卒業し、卒業後は大学に残り大学の教師になる。

それから数年後の1988年彼は,中国美術館で代表作の「析世鑒-天書」という大型インスタレーションを発表し、中国現代アートに大きい波紋をもたらした。なぜなら、文化大革命終了後、ほとんどのアーテイストが画集とかを通して貪欲に西洋のアートを模写していた時期に中国の文字を使った大型インスタレーションはアバンギャルドだった上、予想外だった。しかし、その反面、中国の4大発明である印刷術を彷彿とさせる作品形態は古臭い伝統ではないかと疑問視する声もあった。もう一つ、平面作品がメインだったその年代に大きな展示場を4000字の「誰にも読めない本」―4年間木版に一文字ずつ掘った文字を長い掛け軸にし、本に編纂し、壁と天井ひいては空間全体を覆うような試みは前代未聞だった。


(写真1)中国現代アートの旗手・徐氷氏(右)と筆者(撮影/柴金辰)

「すでに他人が言ったことや、やったことを繰り返しても無意味である」と明言する彼らしい作品だとも言える。

その二年後の1990年に彼はアメリカに留学し、2008年に帰国するまでの18年にわたるアメリカ生活を送ることになる。その期間の大学院時代にあたる1993年にベネチアビエンナーレに出展するチャンスを掴んだ。その時にベネチアに行っていた14人は今、中国現代アート業界のスターに、オリヴァ氏は「中国現代アートの父」と呼ばれるまでになっている。ちなみに、この作品は大英博物館に所蔵されている。

彼の代表作のもう一つのシリーズは、英語のアルフアベットを組み合わせ、一見漢字に見えるけど実際はアルフアベット、漢詩等に読める英文法書道シリーズで、徐先生のアトリエの壁一面に見られる。(写真1)アルフアベットで作られた「誰にも読めない天書」、情報化社会で氾濫する絵文字や標識で「誰でも読める地書」は、絵文字や標識が氾濫する情報化社会に即した作品シリーズであり、20数年にわたる世の大きな変化を如実に体現している。上海では夜景の美しいバンド3の画廊で作品展示があり、地書はあるOLの24時間を絵文字と標識だけで表現している作品である。時代の空気を敏感に汲み取るその姿勢、その創作意欲は常に若々しく衰えを見せない。


徐氷氏の代表作:「析世鑒-天書」(アトリエ提供)

近年の作品にLEDを使ったインスタレーションがある。「背後の物語」は前から見たらとても完璧な山水画の美しい画面、裏側に回ると枯れ葉に新聞紙にボロボロなビニール袋等が見える。正直、ゴミにしか見えない裏側と華麗な表面とのビッグギャップに度肝を抜かれる思いがした。

タバコプランと称するインスタレーションがある(写真2)。徐先生の作品の中でも最も大規模なプロジェクトである。制作のきっかけは、徐先生がアメリカのデューク大学を訪れた時に、その所在地ノースカロライナ州ダーラムの、かつての基幹産業がタバコ産業であり、大学病院を中心に、喫煙者の病気を治す医療機関も充実していたことにある。つまり、この作品は政治、経済、教育に関係性を持つものである。「タバコプラン:ダーラム」「タバコプラン:上海」はアメリカと中国の二大都市で展示された。


(写真2)徐氷氏のインスタレーション:「タバコプラン」(アトリエ提供)

去年のグッゲンハイム美術館での中国現代アートのグループ展では、生きた二頭の豚の体に文字を当てる作品、文化アニマルという作品が動物愛護団体からの抗議により展示から撤去された。他の中国人作家数人と一緒にCNNのニュースになっている。

5月まで中国武漢の合美術館で開催中の大型個展で代表的な作品を見ることが可能である。重要な作品がほぼ展示されている大型回顧展に近い、見応えのある個展である。

一方、2017年の東京映画祭でもお目見えした「トンボの目」は、主演もなくカメラもない映画作りで話題になった。クラウドや監視カメラの大量な画像は現代社会の何を現しているか、とても考えさせられる一作だ。

その中でも、日本では早くから森美術館やアジア美術館で作品が展示紹介され、館蔵されている。つまり、日本とも縁の深い作家だ。

この夏、日本で開催される大地の芸術祭にアートプロジエクトを計画中であり、チャイナーハウスプロジエクトでどんな作品が見られるか今からワクワクだ。新潟の大地にどういう作品が花開くか楽しみでいっぱい、この夏は新潟に徐先生の作品に会いに行くべきだ。

 

洪欣

東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。ダブルスクールで文化服装学院デザイン課程の修士号取得。その後パリに留学した経験を持つ。デザイナー兼現代美術家、画廊経営者、作家としてマルチに活躍。アジアを世界に発信する文化人。

 
  情報元:人民日報海外版日本月刊  
 
 
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