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編集長インタビュー
 
 
 
 
水谷 友彦 水谷養蜂園株式会社社長
中国人に国産ハチミツの素晴らしさを伝えたい
2018/01/25 12:53:05  文/本誌記者 蒋豊
 
 

アインシュタインは、この世界にハチミツがいなくなれば人類は四年と生きられないだろうと予言した。

養蜂の歴史は長く、広範な地域で営まれ人々の生活を支えてきた。養蜂は甘い果実を採取する過酷な仕事であるとともに、現代と未来の人類の健康に奉仕する無限の可能性を孕んだ事業である。

2015年7月、安倍晋三首相の昭恵夫人は、首相官邸で養蜂を行うと宣言し、一時世間を騒がせた。ファーストレディがなぜ日本の政治の中心でミツバチを飼わなければならないのかとの相次ぐ質問に、昭恵夫人は、アメリカを訪問した時に、オバマ大統領夫人がホワイトハウスでミツバチを飼っていることを知ったからと答えた。他人のまね事ではないかと言いたくもなるが、はっきりと言えることは、日米のファーストレディが養蜂を社会との紐帯の一つと見ているということだ。

2017年9月25日、私は『人民日報海外版日本月刊』編集長として北京を訪れ、中国質量万里行促進会主催、国家食薬同源産業科学技術イノベーション連盟及びブランド中国戦略計画院協力の「中国質量万里行促進会蜂業専門委員会」設立大会中国養蜂業振興プロジェクト発足式に参加した。当活動は「品質、エコロジー、健康、発展」をテーマに、ともに品質向上への役割と中国の養蜂業振興の方途を探り、中国養蜂業振興の方法とルートを開拓するという歴史的現実的意義を帯びていた。

10月3日、私は三重県を訪ね、1912年に創業され105年の歴史をもつ日本の著名なハチミツ製品生産企業——水谷養蜂園株式会社の水谷友彦社長を取材した。百年企業の四代目として舵を執る水谷社長の経験は、必ずや養蜂業の振興を図る中国への啓発になるに違いない。

 
撮影/本誌記者 張桐 呂鵬

三箱の西洋ミツバチから始まった百年企業

創業百年の水谷養蜂園は、創業者である一代目の水谷松治朗氏が、偶然三箱の西洋ミツバチを手に入れたことから始まった。あの時代、日本では定置養蜂が主であったが、松治朗氏は前代未聞の移動養蜂を試みた。そして、移動養蜂を改善普及させたのは二代目の水谷清一氏である。彼は花の開花時期に合わせて、日本の最南端から最北端へと移動しながらミツバチを大自然に放ち、天然の栄養豊富なハチミツを採取した。彼は業界で自身の成果を共有しようと、1939年に日本養蜂連盟を設立し「蜂の神様」と呼ばれた。1965年には、初めてビニールハウス栽培のイチゴの受粉に成功し、勲五等瑞宝賞を受賞した。

水谷養蜂園の三代目社長は、三重県の「女王蜂」と呼ばれた水谷太美氏である。当時、ハチミツは漢方薬とされ、病気になった時に購入する特別な栄養補助食品であった。太美氏はハチミツを大衆化させるため、瓶詰にして販売するという新たな試みに挑戦し、当時の国鉄と交渉し、職員が利用する物資部に「水谷ブランド」のハチミツを陳列し、自ら毎日のように店頭に立ちハチミツのおいしさや栄養価、楽しみ方などを実演販売して普及に努め、小売りという新たな業態を成功させたのである。

 

消費者の満足が利益に直結

百年続く水谷養蜂園を支えてきた信念について問うと、水谷社長の答えはシンプルだった。「損得を考えないことです」。「これは祖父と父が常に私に語っていたことです。まず消費者のニーズに応えること。消費者がこのハチミツはおいしいと言ってくれれば多く生産する。消費者のニーズを満たすことが鍵です。消費者が満足すれば利益が出る。ですから先に損得を考えないことです」。

 

中国人に国産ハチミツの素晴らしさを伝えたい

老舗企業の舵取りをするだけでなく、全国はちみつ公正取引協議会副会長も務める水谷社長は話す。「現在、日本のハチミツ製品は中国抜きには考えられません。日本の事情を見ますと蜜源植物はどんどん減っています。ところが、お隣の中国は自然が豊かで、やる気になれば将来性に溢れています。現時点でもハチミツの生産量は世界一ですし、品質面でももっと良いものをつくれます。 私たちからすると、ダイヤモンドの鉱石が隣の国にあるという気持ちです」。

しかし、水谷社長は中国の市場意識について気になる点もあると言う。「私は中国によく行きますが、ひとつ驚いたことがあります。それは中国人は自国の商品を信用していないということです。お客様によく、日本のローヤルゼリーをたくさん持ってきて売ってもらえないかと言われるのです。私がこれは中国から輸入したもので、日本の厳しい品質検査を経た商品ですと言うと、ではそれを買いますと。とても不思議なんですが、中国人は中国の商品を信用していないんです」。

現在、水谷養蜂園は中国に2つ実店舗を持ち、ともに武漢のイオン内に出店している。原材料は中国国内から調達し、加工工場も武漢に設立し、工場の生産ラインの設計、監督も水谷養蜂園が行っている。今後の中国での事業の展望に話が及びと、水谷社長から胸を突く言葉が返ってきた。「我々は大きな目的を実現したくて中国市場に進出しました。それは、中国人に自国のハチミツを好きになってもらうことです」。

それは大変な挑戦に違いない。しかし、水谷社長には是非成し遂げてもらいたい。

ハチミツの質とミツバチの健康のために、契約先の養蜂家が農薬や抗生物質を使用しないように、水谷養蜂園は彼らと「紳士協定」を結び、ハチミツの質がどうであれ、年間の収穫のすべてを買い取っている。「そうしなければ、彼らは安心して我々の指導通りにはやってくれません。薬を一切使わないで健康なミツバチから健康なハチミツを採るためです」。

損得を度外視して、最高品質のハチミツをつくり、消費者に満足していただく。水谷養蜂園の匠の精神は、四代目にも余すところなく体現されている。

 
  情報元:人民日報海外版日本月刊  
 
 
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