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編集長インタビュー
 
 
 
 
日本ドラマを中国に紹介した功労者
榎 善教 エノキフイルム株式会社代表取締役社長に聞く
6/23/2017 3:07:28 PM  文/本誌記者 蒋豊
 
 

『人民日報海外版日本月刊』の編集長として、ここ数年間日本の政財界や芸術文化界の多くの方々に取材してきたが、今回、エノキフイルム株式会社の榎善教社長にインタビューをした際には予想外の驚きに遭遇した。榎善教社長は1958年4月から1961年3月まで横浜市立大学文理学部中国文学科で学び、その間に日中友好協会横浜市立大学分会を設立されたのであるが、私自身も1990年4月から1992年3月まで横浜市立大学の同じ学科で学び、当時の指導教授であり、のちに横浜市立大学の学長となった加藤祐三先生の4冊の著作を中国社会科学出版社から翻訳出版させていただいた。そんなわけで、80歳になる榎善教社長は58歳の私の大先輩にあたるのである。

 

私はインタビューの前にまず榎善教社長に深々と一礼し、「大先輩、今日は取材を受けていただきありがとうございます」とお礼を述べたが、お互いが同窓であるということから、榎氏は名刺交換の後、「涙が自然に流れるような気持ちで取材をお引き受けしました」と言ってくださった。

昔のことに話が及ぶと、榎氏の言葉は泉のようにわき出た。「当時の私は『人民日報』と『解放日報』しか知らず、1966年3月の第一回訪中団の事務長として北京に行った折、はじめて『北京晩報』を目にしたほどです。ですから、今日『人民日報海外版日本月刊』の編集長にお会いしたことには、特別な気持ちがあります」。

「私が生まれたのは1937年、まさに『盧溝橋事件』の勃発した年でした。私が幼いころ、母は人道主義者としてよく困っていた華僑を助けていました。たとえ特高警察の監視を受けても、母は援助することをやめませんでした。戦後、私は母といっしょに北京放送の番組を聞いていましたし、中高生時代には中国の漢詩が大好きで、漢詩を作る練習もしていましたが、これはもちろん日本的なものでした。1958年に横浜市立大学に入学した後には中国語のほか、波多野太郎先生から元曲も学びました。波多野先生は2万冊に及ぶ漢籍を集めた「緑風庵」をお持ちでした。また、北京大学教授も務めた熊野正平先生について中国現代文学を学びました。当時、私は特に老舎の『駱駝の祥子』と楊沫の『青春の歌』が好きでした。大学では日中友好協会横浜市立大学分会を設立し、長年活動を停止していた中国研究会を復活させ、華僑に応援してもらい、多くの新中国の映画を輸入し紹介しました。そのため、私は当時日本の警察の監視対象になっており、彼らは一日中私を尾行し、就職活動をしていた時には就職が決まった会社に電話して「アカの学生」だと告げたのです。『読売新聞』に就職が内定していたのですが、警察の介入によって結局不採用になりました。若いころの私も気骨があって、警察が日中友好の活動に反対すればするほど、私はそれにのめりこんでいったのです。警察によって就職できなくなったので、私は自身で映画に関する会社を立ち上げました。横浜の中華街の華僑の支援のもと、私は自分の道を歩き始めました」。

榎氏は、文革以降、中国が改革開放政策を施行したので活動の場ができたと語ってくれた。「日本には山口百恵、三浦友和、宇津井健が主演した『赤い疑惑』などの『赤いシリーズ』ドラマがありましたが、1984年には中国で放送することができました。自慢になりますが、これは私の功績です。今思うと、本当に大変でした。当時は中国の人民元は国外に持ち出せなかったので、私は日本の大企業にスポンサーになってもらい、中国のテレビ局にCMを出してもらうことで、費用をまかなおうと考えました。今、日中の文化コンテンツの版権ビジネスに従事している人には想像もつかないでしょう。しかし、『赤いシリーズ』が中国で大ヒットしたことによって、多くの人たちが日本の今の姿を知り、日本社会や日本人に対する中国人の理解を進めることができたのです。現在も中国人にお会いすると、多くの人がこのことに言及します。とても感慨深いですね」。

「のちに私は日本の『恐竜戦隊コセイドン』、SFドラマ『猿の軍団』などを中国のCCTV(中国中央テレビ)に紹介しました。最後には電通と共に『鉄腕アトム』を購入して中央テレビで1年間、毎週日曜日8時から8時半まで放映しました。中国に日本の映画、ドラマを輸出する仕事だけでなく、さらに中国の古典『三国志』、『孔子』、『太公望』などを改編したアニメを制作し、日本市場で反響を引き起こしました」。

インタビューでは、榎氏の日中文化交流事業の促進だけでなく、さらに日本のアニメ事業に対する貢献に感動を覚えた。現在、日本のアニメ『キャプテン翼』を知らない人はないだろうが、このプロデューサーが榎氏であることを知っている人は少ないだろう。この140回に及ぶアニメは1回あたり400万円が必要で、すべて自身で集めたのだが、このアニメが日本のサッカーを発展させ、日本の多くの青少年をサッカー好きにしたことが何よりうれしいという。今も4年に一度のサッカーのワールドカップのたびに『キャプテン翼』が再放送されていることは、このアニメの世界的影響力を物語っているといえる。

インタビュー終了後、榎氏は中国の変化、日中関係の変化に感慨を覚えると言い、お気に入りの曹操の詩「老驥伏櫪 志在千里烈士暮年壮心不已( 老いた駿馬は飼桶につながれていても千里を走る気持に変わりはないし、志士は年をとっても意気盛んな心は抑えられない)」を挙げた。「私はすでに高齢ですが、日中両国の文化交流事業、コンテンツ交流のために貢献したいと思っています」。

この取材をきっかけに、日中文化とコンテンツ事業の発展のためにともに行動しようと私は大先輩と約束した。

 
  情報元:人民日報海外版日本月刊  
 
 
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