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コラム
 
 
 
 
日本のノーベル賞科学技術について(その26)~大隅良典博士~
~細胞内の「オートファジー(自食作用)」現象を解明した~
藤原洋 株式会社ブロードバンドタワー 代表取締役会長兼社長CEO
2017/02/23 14:50:33  文/藤原洋
 
 

スウェーデンのカロリンスカ研究所は2016年10月3日、2016年のノーベル医学生理学賞を東京工業大栄誉教授の大隅良典博士(71)に授与すると発表しました。大隅博士は生物が細胞内でたんぱく質を分解して再利用する「オートファジー(自食作用)」 現象を分子レベルで解明しました。オートファジーに不可欠な遺伝子を酵母で特定し、生命活動を支える最も基本的な仕組みを明らかにしたものです。近年、オートファジーがヒトのがんや老化の抑制にも関係していることが判明しており、疾患の原因解明や治療などの医学的な研究につなげた功績が高く評価されました。

そもそもオートファジー(Autophagy)とは、ギリシャ語で「auto=自己」、「phagy=食べる」という意味です。細胞が自己成分を分解する機能のことで、近年オートファジーの研究は飛躍的に発展し、オートファジーが、発がん、神経変性疾患、2型糖尿病等の生活習慣病、心不全、腎症、感染症、各種の炎症など、さまざまな重要疾患の発症を抑止していることが判明しています。また発生・分化、老化、免疫などにおいて重要な生理機能を持つことが明らかになり、オートファジー研究は現在大きな注目を集めている研究分野なのです。

細胞を構成するタンパク質などは、時間がたつと無秩序に壊れるのではなく、一定期間後細胞によって能動的に分解され、合成と分解のバランスによって生命が成立していることが分かってきました。オートファジーは、プロテアソームと並ぶ主要な細胞内分解システムです。プロテアソーム(proteasome、2004年ノーベル化学賞)は、タンパク質の分解を行う巨大な酵素複合体で、真核生物(動物、植物、菌類、原生生物など、身体を構成する細胞の中に細胞核と呼ばれる細胞小器官を有する生物)の細胞において細胞質および核内のいずれにも分布しています。オートファジーは、短寿命タンパク質の分解を司るのに対し、プロテアソームは、細胞構成成分の多数を占める長寿命タンパク質を分解します。

オートファジー研究の歴史は、1950年代には哺乳動物細胞において電子顕微鏡下で観察されていました。ところが分子レベルでの解析は大きく遅れ、つい最近までほとんどブラックボックス状態でした。そこへ、大隅良典博士らが1993年に出芽酵母のオートファジー不能変異株群・atg(オートファジー)の同定に成功し、ブレークスルーが起こったのでした。その後、哺乳動物オートファジーの解析も進み、酵母と哺乳動物でオートファジーの分子機構がよく保存されていること、また、哺乳動物においてオートファジーが様々な生理機能を持つことが明らかになってきたのでした。この大隅博士によるブレークスルーの偉大さは、単独受賞であったことからもうかがい知ることができます。

藤原 

<Profile>

1954年、福岡県生まれ。京都大学理学部(宇宙物理学科専攻)卒。日本アイ・ビー・エム株式会社、日立エンジニアリング株式会社、株式会社アスキー等を経て、株式会社インターネット総合研究所等を設立し、現職。96年、東京大学より工学博士号を取得。現在、SBI大学院大学副学長教授、慶應義塾大学環境情報学部特別招聘教授。

 
  情報元:人民日報海外版日本月刊  
 
 
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