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紫砂陶芸の大家「学者型」の李昌鴻
2017/01/26 12:41:32  文/範存剛(栄宝斎常務副総理)
 
 

中宜興の紫砂は世に知られ、何代もの間紫砂陶芸の大家を生み出し、無数の驚くべき作品を世に送り出してきた。中国工芸美術の大家である李昌鴻先生とその作品はその中でも突出した存在である。

紫砂壺の大家である顧景舟の流派を継ぎ、文人紫砂壺の代表的な作家である李昌鴻先生はすべての作品に異なる文化の内包と生命力を付与しており、物質精神と形態美学とを有機的に融合させ、独特の個性を持つスタイルを作り出してきた。李先生の作品は伝統的な紫砂壺制作の精緻な技術を継承しているだけでなく、さらに優雅な伝統文化の息遣いが感じられる。


三星提梁(底槽清)


龍驤提梁(底槽清)

紫砂壺の歴史を見渡すと、代々伝わり、代々変化し、継承されイノベーションされている。紫砂壺の伝統的な形は千変万化だが、李昌鴻先生は作品上で伝統的な造型と文化的理念を独自に融合させることを強調しており、継承と革新の道を歩んでいる。宜興紫砂壺は「竹」をモチーフとして創作された作品が多いが、「竹」の概観だけにとらわれてはいない。1974 年山東省臨沂県銀雀山漢墓から出土した完全な竹簡『孫􀀀兵法』は世界の考古学界を震撼させた。李先生はこの竹簡をモチーフとして、妻である沈邃華先生と『竹簡茶具』を共同制作した。茶壺の周囲には5 片の竹簡が施され、真ん中には絹あやの縄が結ばれたデザインで、フタ、注ぎ口、取っ手などそれぞれが竹の節を模して成型されており、本体には『孫􀀀兵法』の「擒龐涓」が刻まれている。この作品は1984 年のドイツ・ライプチヒ国際博覧会で金賞を受賞し、これまでの中国紫砂芸術作品で国際的に最高の賞を獲得している。


「竹簡」

その後、李昌鴻先生は漢詩、宋詞、元曲、明画、清文学をコンセプトにした作品『五朝文化組壺』を制作し、紫砂芸術が持っている大きな気概を表現した。また李先生は青銅の造型を借りて、紅山文化の玉魚、玉竜を茶壺の注ぎ口と取っ手に配し、良渚文化の玉器を模して茶壺にし、金文、甲骨文、篆書の詩句で装飾した『青玉四方壺』をデザインした。また、金、木、水、火、土の五行をテーマとし、抽象を具象化して形、神、意を兼ね備えた『五徳組壺』を制作した。これらのように、世界の万物はすべて茶壺に込められる。李先生の作品の数々は国内外の多くの博物館から求められており手に入りにくいものとなっている。

李昌鴻先生は穏やかな性格、謙虚で争いを好まない人柄で、後輩を助け、仕事の合間には絵や書に親しんでいる。李先生の書画もたびたび国内外のオークションに高値で登場している。自身の茶壺制作の心得と技巧、紫砂の理論、知識や蓄積された知恵を後代に残すために、この紫砂の第一人者は自身が学んだことを『宜興紫砂工芸手冊』にまとめた。これは、はじめて紫砂芸術の理論知識と実際の技法を文字で記録したものであり、紫砂に携わる人たちの百科事典でもある。


壹節竹段(底槽清)


菱花氺扁(底槽清)


清竹(底槽清)

李先生はすでに高齢となった。このように徳の高い、伝承しながら革新する学者型の芸術家による紫砂作品の前途は限りなく開けている。

 

 

 

李昌鴻LI CHANGHONG

プロフィール

中国工芸美術の大家

中国陶芸芸術の大家

研究員クラスの高級工芸美術師

現代紫砂壺の第一人者

顧景舟の初代内弟子

紫砂ではじめて国際的大賞を獲得

1937年生まれ。

1955 年10 月、宜興紫砂工芸廠工芸班に入学。夫人である沈邃華とともに顧景舟の紫砂工芸廠の初代内弟子。

1958 年紫砂工芸廠の技術指導員、現場主任、技術課長、副工場長、総工芸美術師、鴻成公司総経理、昌華公司董事長。

1984 年、沈邃華と共同制作した『竹簡茶具』がドイツ・ライプチヒ国際博覧会で金賞を受賞、紫砂工芸ではじめて国際的大賞を獲得した。

2002 年に編んだ『紫田耕陶』は上海人民出版社から刊行された。

 
  情報元:人民日報海外版日本月刊  
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