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「声優の活躍の場はますます広がる」
南沢 道義声優プロダクション「81プロデュース」代表取締役社長一般社団法人国際声優育成協会理事長に聞く
2017/01/26 11:34:36  文/本誌記者 蒋豊
 
 

「声優」という言葉は中国でも全国的に知られる新語になった。以前は中国語では「配音演員」と呼ばれていたのであるが、現在の声優の仕事は昔のような裏方の仕事ではなくなっている。日本のアニメが世界的になるにしたがって、中国でも日本でも「声優」ブームが巻き起こった。声優のレベルがそのままアニメの質やドラマ性に影響するようになり、声優をセールスポイントにしたアニメさえ登場するようになった。プロの声優を目指す中国の若者も多い。一般社団法人国際声優育成協会が主催した2015年度の「声優魂」コンテストでは、中国大会も開かれ、3万人以上の中国の若者がエントリーした。声優になるにはどうすればいいのか。プロの声優の将来性はどうなのか。そんな疑問を持って、国際声優育成協会理事長で声優事務所81プロデュースの南沢道義社長を訪ねた。

 
撮影/ 本誌記者 董文琳

声優業界の先駆者

—— 現在、声優は日本で人気の職業になっており、アイドルのようにファンもいます。社長は28歳の時に声優事務所である81プロデュースを設立され、業界のパイオニアと言えます。起業された経緯についてお聞かせください。

南沢 81プロデュースを設立したのは35年程前のことです。1970年代、声優は裏方の仕事で、アニメや外国映画の吹き替えをするだけでした。しかし私は、声優やナレーターにも芝居やミュージカルなどの活動の場があると考えました。

当時の私の周りには多くの才能を持ったスタッフやキャスト仲間たちがおりました。劇作家・翻訳家・演出家の青井陽治さん、プロデューサー・振付の宮本亮次(宮本亜門)さん、作曲家の宮川彬良さん、劇団主宰の野沢那智さん等々の素晴らしい人たちに囲まれておりました。

彼らと知り合ったおかげで彼らの活躍する舞台ができたのです。また、中尾隆聖や水島裕など私が関わっていた素晴らしい声優さんたちも、舞台志向を持っていたのでマッチングしたと言えるでしょう。

当時、私たちはみな20代の若者で何も怖れない「ばか者」だったかもしれません(笑)。アニメブームを追い風に舞台活動、音楽活動などを展開し、声優たちを中心にキャスティングをし舞台上に登場させることができました。あの頃の活動があって、現在の声優業界の基礎を作ることが出来たと思います。

 

世界初の「声優ミュージアム」の誕生

—— 現在、日本では多くの声優事務所がありますが、御社の強みは何ですか。

南沢 当社の強みは多ジャンルのすべてに対応できる声優がたくさん所属をしており、オールラウンドのマネジメントが出来ていることです。

現在、当81グループの傘下にはHALF H・P STUDIO、1981GHDと声優養成所の81ACTOR`S STUDIOという3社があり、全面的に声優の養成や支援をしており、業界でも高い評価をいただいています。

 

—— 世界初の「声優ミュージアム」を作られたとお聞きしていますが。

南沢 ええ、昔の声優さんたちは大変物を大事にしていました。例えば86歳で亡くなった大平透さんや80歳で亡くなった肝付兼太さんです。大平さんは『笑ゥせぇるすまん』の喪黒福造役や『ザ・シンプソンズ』のホーマー・シンプソン役を演じられた時の台本など、肝付さんも『銀河鉄道999』の車掌役をされた時の台本と録音や、自身が関わったPRイベントなどの資料なども残しています。

ところが今の若い声優達は、こういう事ができません。処分したつもりの破棄された台本がネットオークションに出回る問題や、住環境もそうですし、一週間に4~5本の出演作品があれば台本や資料、取材本に作品のCDやDVDもたまります。部屋に収められなくなり処分せざるを得なくなります。

大平さんや肝付さんは晩年闘病生活になり、長年とっておいた資料を当社で保管することになりました。彼らが使った台本には、本人の書き込みも残されており、非常に貴重な唯一無二の資料です。あと数年すると紙の台本はなくなり、プロントに変わるかもしれません。声優はプロンプトを読んで芝居をする。カラオケと同じです。ですから、「声優ミュージアム」を作って皆さんが昔の貴重な資料を見られるようにする必要があるのです。この「声優ミュージアム」は世界初の声優、ナレーター関係の展示館なのです。

 

声優が個人的魅力を発揮するチャンスは増える

—— 日本の声優は日本で人気があるだけでなく、中国にもファンがいます。声優がこれほど人気の職業となった理由はどこにあるのでしょうか。

南沢 実は日本には過去何度も声優ブームがありました。私はこの業界に入って40年になりますが、一番記憶に残っているのは『宇宙戦艦ヤマト』が起こしたブームです。当時私は『宇宙戦艦ヤマト』の古代進役だった富山敬さんのマネージャーをしていました。声優がサイン会をやったり、レコーディングをしたりという、いまでは当たり前のことですが、そのビジネスモデルができたのです。私自身、声優業の台頭を目撃できたということは大変ラッキーだったと思います。当時、『宇宙戦艦ヤマト』、『銀河鉄道999』、『機動戦士ガンダム』、『未来少年コナン』、『アルプスの少女ハイジ』などの名作が声優ブームを巻き起こしました。

アニメの作品が人気になるだけでなく、声優に対する興味も高まったのです。現在と比べると、声優の活躍できる場は限られており、アニメや外画を中心としたテレビ放送と限定期間に公開される劇場アニメ作品などでした。現在はメディアが多様化し、製作されるソフトの増加に伴い声優の活躍する場も飛躍的に増え、声優個々人の魅力を発揮できる機会も増えました。

それも「オタク」の人たちに感謝しなければなりません。今は日本だけでなく、中国や北米にも「オタク」がいます。多くのアニメファンが日本に来て「オタク」に会いたいと言います。当初は戸惑いました。われわれの会社の中でも、どういう人を「オタク」と呼ぶのだろうと考えました。アニメの監督さんか、アニメのシナリオを書く人か、プロデューサーなのだろうかと。しかし、のちにアニメが好きな人はみんな「オタク」なのだとわかりました。

今では「オタク」は「変人」の別名ではなくなりました。日本のアニメ作品はすでに子供から大人までファンのいるレベルに達しました。私は小さい頃、漫画を読んでいるとよく親に叱られました。今の子供たちはうらやましい環境になっています。

 

「内向き」な日本の声優「外向き」な中国の声優

—— プロの声優を目指す若者を育成し応援するため、また声優業を世界に広げ、日本と中国の文化交流を促進するため、2015年度声優魂コンテストの中国大会が開かれ、3万人以上がエントリーしました。今後も引き続き中国大会を開催されますか。また中国の声優を目指す若者にどんな期待をされていますか。

南沢 もちろん中国でもコンテストを引き続き開催したいと思っています。中国と日本の声優志望の若者には大きな違いがあります。日本の若者はレッスンをして学んでいくことで自己の表現力を磨き、自己改革ができるようで、いわゆる「内向き」ですが、中国の若者はコンテストに参加する時にはすでにプロの声優のようになっています。彼らは主張がしっかりしているし、夢のために頑張りますし、声優のいう仕事に対して闘志と情熱を持っています。

今後は、日本の声優の「内向き」と中国の声優の「外向き」をうまく組み合わせ、またぶつかりあうことで、面白くなっていくと思いますし、日本の声優も中国をメインの活動の場にしたり、中国の声優も日本で活躍できるようになると思います。

 

 

日中ともに声優の人材が求められている

—— 中国に声優の養成機関を設立する計画があるとお聞きしましたが、日本にもそうした学校がありますか。中国は今後、声優が活躍する大きな舞台になるでしょうか。

南沢 2015年度声優魂中国大会には3万人を超える若者がエントリーし、中国でのプロの声優養成には大きなニーズがあると思われます。中国のある大学などは、声優や音声製作に関わる技術者育成の学科を開設予定と聞いております。日本でも洗足音楽大学や大阪芸術大学には声優のコースが存在しております。

3、40年前には声優の仕事は1週間に20本程のテレビアニメの外国映画ドラマの吹替だけでしたが、現在はテレビ、ネット、劇場版などのプラットホームも広がり、一週間に100タイトル超のアニメ作品が生まれています。声優たちが活躍することで170タイトルもの作品が放映できるのです。今後は日本はもちろん、中国でもさらに多くの声優が必要になってきますし、声優が活躍する場もますます広がるでしょう。

 
  情報元:人民日報海外版日本月刊  
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