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「撫順の奇蹟」を世界歴史記憶遺産に!
~「憎しみと報復の連鎖を断ち切って友情を育てた」世界に唯一の輝かしい人間讃歌~
2016/10/26 10:47:58  文/中央大学名誉教授 姫田光義
 
 

私は目下「撫順の奇蹟を受け継ぐ会」の代表、そしてこの「撫順の奇蹟」を合唱組曲(作詞;大門高子、作曲;安藤由布樹)にして歌う「再生の大地」合唱団の団長を勤めている者である。昨年9月1日には北京で歌い、今年8月末には瀋陽で歌い中国の人々の共感を呼んだが、その同じ会場(中国東北大学)で「撫順の奇蹟を世界歴史記憶遺産に!」というテーマで講演させていただいた。本稿はその講演の趣旨を簡述するものである。

 

「撫順の奇蹟」とは何か

日本の敗戦後、60数万人の日本人(日本の植民地だった朝鮮人を含む)がソ連に抑留されていたが、そのうち千人弱が戦犯として1950年7月、新中国に送られ撫順戦犯管理所に拘留された。彼らは自分たちは戦犯ではないと激しく抵抗していたが、中国指導部の「彼らも人間だ、必ず変わる」との信念に基づく寛大政策と、それを忠実に守った管理所職員たちの温かく手厚い待遇の下に、徐々に日本の侵略と加害の罪を認め反省して「鬼から人間に」変わっていった。こうして6年後の56年に瀋陽で開かれた戦犯裁判では45人が有罪とされた他は起訴猶予・即時釈放との判決によって無事帰国することができた(45人も64年までに病死以外は全員帰国)。帰国後、元戦犯たちは「中国のスパイ、アカの手先」などの差別と迫害を受けながらも、中国への感謝の念を胸に抱きつつ太原の元戦犯たちとともに中国帰還者連絡会を組織し「反戦平和と日中友好」のために終生献身的に戦い続けた。「鬼を人間に変わらせ、変わった」日中両国間の人間としての交流という歴史事実を、同じ戦犯管理所に収容されていたラストエンペラー溥儀が「人類文明史上の奇蹟」と称え、これ以後「撫順の奇蹟」という言葉が普及されるようになったのである。2002年、老齢化のために中国帰還者連絡会は解散されたが、その後継者として組織された「撫順の奇蹟を受け継ぐ会」が、またこの歴史事実を歌う「再生の大地」合唱団が「撫順の奇蹟」の普及のために現在も活動している。

 

なぜ「世界歴史記憶遺産」にしようというのか

上記のように世界の戦犯裁判史上、一人の処刑者や無期徒刑者もなく全員無事帰国させたことと、この元戦犯たちが平和と日中友好のために献身した来たという日中両国にわたる「情にも理にも適った」歴史事実は、正に「人類文明史上」唯一の輝かしい人間讃歌として記憶し後世に語り継ぐべき「記憶遺産」そのものである。それは中国側から見れば侵略と加害の「鬼」を「人間」に変えた「誇り」であり、日本側から見れば「鬼から人間に」変わることができ、さらにそれを前向きに建設的に生かせることができるという輝かしい「人間讃歌」の見本を提起したものである。このような歴史事実が中国に、否、世界の歴史上に存在したであろうか。私たち日本人は、この歴史事実を「憎しみと報復の連鎖を断ち切って」人間が人間として交流しあうことの大切さを歌う。それこそが、今日世界各地で頻発する戦争や紛争を防ぎ世界人類が平和に共生共存しうる道であると信じるからである。過去の暗い歴史を未来の明るい建設的な展望へと導く貴重で重要な資料として、「撫順の奇蹟を世界歴史記憶遺産に」と切望するものである。

 
  情報元:人民日報海外版日本月刊  
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