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コラム
 
 
 
 
日本のノーベル賞科学技術について(その20)~鈴木章博士~
~「研究は、失敗が当たり前と考えるべき」とする有機合成化学者~
藤原洋 株式会社ブロードバンドタワー 代表取締役会長兼社長CEO
2016/08/23 18:33:39  文/藤原洋
 
 

スウェーデン王立科学アカデミーは2010年10月6日ノーベル化学賞を鈴木章・北海道大学名誉教授、根岸英一・米パデュー大学特別教授、リチャード・F・ヘック米デラウェア大学名誉教授3氏に授与すると発表しました。授賞理由は「有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリング」。医薬品や電子材料など様々な工業物質を効率よく合成する革新的な手法「クロスカップリング反応」を開発したことです。

鈴木氏は、1930年北海道鵡川(むかわ)町生まれ、1960年北海道大学理学研究科博士課程を修了後、1961年同工学部合成化学工学科助教授、1973年同応用化学科教授、1994年退官。当初理学部で数学を志していた鈴木が有機合成の道へ進んだ契機となったのが、北海道大学教養部の教科書として用いられた、米ハーバード大学のフィーザー教授夫妻の著した『テキストブック・オブ・オーガニック・ケミストリー』というアジア学生向けの英語による有機化学を説明した本とのこと。

1963年から2年間H. C. Brown研究室(米国Purdue大学)博士研究員として、有機ホウ素化合物の合成と利用に関する研究に従事、帰国後この分野をさらに発展させ1979年にパラジウム触媒を用いる有機ホウ素化合物のクロスカップリング反応は有機合成化学のみならず、広い分野に多大な影響を及ぼしました。

今回の受賞理由となった“鈴木カップリング反応”として広く世界的に認知される新たな研究分野を開拓し、広範な一般性と実用性を有しており、医薬品など数々の生理活性天然物合成に利用されています。

有機化合物で最も一般的な「ベンゼン環」同士の炭素を自在につなぐことを可能にしたのが、「クロスカップリング反応」で、その触媒として有効なのが、パラジウムですが、反応促進のために必要な「マイナス炭素源」は、差異があり、鈴木氏はホウ素、根岸氏は、亜鉛やアルミニウム、ヘック氏は二重結合を活用しました。高血圧剤、抗がん剤、エイズ特効薬などの医薬品、殺菌剤などの農薬、またテレビ・携帯電話・パソコン画面の液晶の製造、有機ELディスプレイなど有機導電性材料の開発・製造、有機合成化学や材料科学などの広い分野で利用されています。

鈴木氏とは、2015年11月30日スウェーデン大使館での日本人ノーベル賞受賞祝賀パーティでお会いし色々とお話をお聞きしました(写真右から2人目)。特に、「研究は、失敗するのが当たり前と考えていた方がいい。失敗に強い学生と弱い学生がいるが、失敗に強い学生は陽性で、あんまり悲観的に考えない。私はあんまり心配しない方だった。」という言葉は、印象的でした。

藤原 洋

<Profile>

1954年、福岡県生まれ。京都大学理学部(宇宙物理学科専攻)卒。日本アイ・ビー・エム株式会社、日立エンジニアリング株式会社、株式会社アスキー等を経て、株式会社インターネット総合研究所等を設立し、現職。96年、東京大学より工学博士号を取得。現在、SBI大学院大学副学長教授、慶應義塾大学環境情報学部特別招聘教授。

 
  情報元:人民日報海外版日本月刊  
 
 
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