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「ドラえもん」と「爆買い」から見る日本の文化ソフトパワー
2016/06/22 17:28:19  
 
 

日本の文化ソフトパワー戦略は、与党や政権の交代で大きく変わることはほとんどない。政策の一貫性によってその文化ソフトパワー戦略はますます発展し、文化資源をソフトパワーに転化させる措置はますます周到なものとなっている。文化資源を掘り起こし、ソフトパワーを形成することにより、国内的には民族の自信を強化し、対外的には国家イメージを高めることは、戦後日本の歴代政権の主要な政治目標の一つとなってきた。

日本の文化ソフトパワー資源建設の特徴

文化ソフトパワー資源の発掘の理念と措置の面でも、文化資源への権力の転化方式の面でも、日本は独自性を備えている。

理念の面では、基礎の強化によって新たな発展源を切り開くことが強調され、独自の文化資源の発掘に重きが置かれている。これは主に日本のクールジャパン計画に表れている。

ソフトパワー資源建設の措置の面では、日本は、関連する政策法規や制度保障を時代の移り変わりに合わせて整備することを重視している。日本政府がこれまでに打ち出した文化国家の建設にかかわる法令は合計613本に及び、様々な分野の文化資源を発掘する措置が制定されている。関連する法律の多くはさらに、時代の移り変わりに従って修正できるようになっている。

権力の転化方式においては、土地に合った狙いを定めたソフトな方式によってほかの行為者の意識と言動に影響を与え、これを変化させている。日本は、海外に向けて文化ソフトパワー資源・製品を売り込む際、対象国の経済状況や政治状況などを細かく調査するだけでなく、国民性に対する周到な調査分析も重視しており、どのような製品をいかなる方式で投じるかを決めている。

3Dアニメ映画『STAND BY MEドラえもん』の中国大陸部での人気と、「爆買い」の日本語流行語大賞への選出からも、日本の文化ソフトパワー建設の成果をうかがうことができる。

3Dアニメ映画『STAND BY MEドラえもん』

この映画は2015年5月28日から中国大陸部で公開され、興行収入は初日で2708万元(約4億5224万円)に達した。同年6月26日に初回の公開が終わるまでの約1カ月の興行収入は、2011年に上映された『カンフー・パンダ2』(6億1000万元=約101億8700万円)に次ぐ5億3000万元(約88億5100万円)に達し、日本での上映期間の4億2000万元(約70億1400万円)を大きく上回った。

丸々と太ったこの青いアニメキャラクター「ドラえもん」に中国の視聴者が出会ったのは、中国中央テレビ(CCTV)第2チャンネルで「機器猫」との題名でテレビアニメが放送された1991年のことだった。

その後、どんな夢でもかなえてくれるドラえもんのキャラクターは、人々の心に徐々に浸透していった。『ドラえもん』のキャラクターやエピソードは、1980年代生まれの世代にとっては忘れることのできない記憶となっている。

昨年の映画での成功は、テレビアニメ作品のエピソードやキャラクター設定、スタイルを受け継ぎ、この世代の人々の記憶をよみがえらせたことにある。

「爆買い」が裏付けた日本のソフトパワーの成功

2015年12月1日、日本を訪れる中国人観光客による大量の買い物を指す「爆買い」という言葉が、同年の流行語大賞に選ばれた。これは中国人消費者の購買力が高まり、日本の社会と経済に影響を及ぼすことになったことを示すと同時に、日本の文化ソフトパワー資源の建設が成功したことの客観的な裏付けともなった。

報道によると、2015年2月の春節(旧正月)期間に日本を訪れた中国人観光客は45万人に達し、その消費額は1140億円に達した。日本政府観光局の公表した統計データによると、2014年の訪日者数は1341万3467人で、そのうち中国大陸部からの訪日者数は240万9158人だった。

2015年の外国人訪日者数は大幅に成長して1973万7400人の過去最高に達した。中国大陸部からの訪日者数も2014年の2倍を超える499万3800人に達し、過去最高を更新した。

日本が文化資源をソフトパワーに転化して国家のイメージアップに成功した例はまだたくさんある。日本の文化ソフトパワー資源が、伝統文化や現代芸術などの有形のものだけでなく、日本人の思考方式や行動モデルなどの国民性や特徴ある発展モデルなどの無形のものも含むものであることは明らかである。

日本の文化ソフトパワー資源建設が与えるヒント

日本の文化ソフトパワー資源建設の成果は著しく、国内的には国民の自信を強化し、対外的には日本の国際イメージを高めている。

文化ソフトパワー資源の建設強化にあたっては、有形の文化資源を重視するだけでなく、無形の文化資源も掘り起こすことが必要となる。現在、日本の文化ソフトパワー資源に関する学術界の研究の多くは、文化芸術作品や漫画・アニメなどの大衆文化娯楽作品などの有形の資源に着目したものであり、無形のソフトパワー資源建設に対する注目は十分でない。

研究という角度から言えば、今後は、有形資源に対する研究を拡大しなければならないと同時に、無形の資源に対する研究も強化し、異なる受け手を対象としたソフトパワー資源活用の措置と成果の研究をとりわけ強化する必要がある。

国家イメージを高めるソフトパワーへと中国の文化資源を転化するためには、我々は、受け手の文化的理想や交換のあり方、感情のあり方、考え方などの特徴を粘り強く隅々まで研究し、我々の文化ソフトパワー資源を売り込む、狙いの定まった取り組みを進める必要がある。同時に売り込みの過程においては、国民性に配慮し、ターゲットを絞った売り込みに注意を払わなければならない。

 
  情報元:人民日報海外版日本月刊  
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