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日本、ドイツ、スイスの「匠の精神」に学ぶ
「匠の精神」復活が求められる中国
2016/05/23 15:05:09  文/劉少華
 
 


中国の匠人

「匠の精神」は真新しい言葉ではない。ドイツや日本、スイスなどの先進国では、匠たちの粘り強さと集中力、完璧さの追及によって、世界的に有名な逸品が生まれている。スイスの腕時計やアーミーナイフ、日本の家電、ドイツの自動車などはいずれもその代表だ。

統計によると、創立200年を超える企業は、日本には3146社、ドイツには837社、オランダには222社、フランスには196社存在する。こうした国々に寿命の長い企業が多いのは決して偶然ではなく、その中で重要な役割を果たしているのが「匠の精神」なのだ。

日本では匠は「職人」とも呼ばれ、「職人の精神」が産業・業界の隅々にまでいきわたっている。デヴィッド・ゲルブ監督によるドキュメンタリー映画「二郎は鮨の夢を見る」は、ここ数年ネット上で人気を博している。これは、東京銀座にある一見ごく普通のすし屋の店主、小野二郎さんを追いかけた作品だ。ミシュラン史上最高齢の三ツ星シェフである小野さんは、その生涯をかけて寿司を握り、自らと弟子に常に最高水準を求める。

「自分の仕事を愛し、一生をかけて技を磨く。不平不満は決して許されない」――。小野さんの店に見習いで入った人はまず、熱いおしぼりを素手でしぼる練習をする。それができるようになったら、やっと魚を触ることができ、その次に包丁を使えるようになる。修業を初めて10年後に卵焼きの作り方を学ぶ。極めて厳しい道のりに見えるが、だからこそこの店は世界的な名誉を手にすることができたのだ。ミシュランの3つ星とは、「そこを訪れるために旅行する価値のある店」を意味する。

欧州・ドイツの徒弟制度も同国が常に優秀な匠を確保するのに役立っている。製造業強国であるドイツはこれまで、「デュアルシステム」と呼ばれる職業教育制度を堅持してきた。ドイツでは10歳のころに初の職業選択の岐路が訪れる。多くの学生が職業教育を施す中学に入り、職業訓練を経て就職するか、あるいは高等教育機関である応用科学大学に進学し、研究を続ける。ドイツ政府はドイツ企業に対し、職業教育を提供するポストを設けることを義務づけており、学生は経験豊かな技師について実用的な知識や技術を学ぶ機会を持てる。

また、ドイツではエンジニアは非常に尊敬される職業であり、収入も高く、多くの人がこの職業を選んでいる。品質を命とする匠の精神が大企業から中小企業までいきわたっており、高い品質によって名誉を勝ち取り、最高品質の製品を作り続ける。いわゆる「安くて良い品」を追及することはない。

スイスの腕時計メーカーでは、すべての部品と工程、1つ1つの腕時計に対して、少しも手を抜かない完璧主義が求められる。独自の資源を持たないスイスだが、今では世界で最も豊かな国の一つだ。オブザーバーは、ここでも匠の精神が大きな役割を発揮しているとの見方を示す。高い精密度が要求される機械時計の分野で、スイスの腕時計は世界市場をほぼ独占している。ある腕時計に至っては700~800の部品を必要とし、最高級の職人でも年に1つしか作れないものもあるという。

実は、中国にもかつては匠の精神が存在したという証拠が存在する。

「荘子」の中に「庖丁解牛(ほうていかいぎゅう)」という故事がある。丁という名の料理人が梁の恵王のために牛を解体して料理することになった。彼が手を触れる場所、肩をもたせかける場所、足を踏ん張る場所、膝を乗せる場所でことごとく肉と骨が離れる音がし、刀を刺す音がますます大きくなり、その音は心地よいリズムとなった――。

これはもちろん伝説に過ぎないが、この故事の背景には常に最高を目指す技の追求があり、今の中国にも連綿と受け継がれる精神の財産だ。輝かしい中国文明をさかのぼると、巧みな技と精密で凝った細工を誇る逸品が無数に存在する。これらも匠たちが数十年をかけて作り上げてきたものだ。こうしたあくなき追求は、量と低コストばかりを追い求める過程で一度は軽視されていた。現在、このような精神が再び活気を取り戻しつつある。

 
  情報元:人民日報海外版日本月刊  
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