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編集長インタビュー
 
 
 
 
「解散は安倍長期政権へのステップ」
二階 俊博 自民党総務会長に聞く
2014/12/24 11:55:09  文/蒋豊
 
 

2014年11月19日、安倍晋三総理大臣が衆議院解散を表明した翌日、緊張しつつ「戦闘準備態勢」に入った与党の大本営である自民党本部に、自民党の「トロイカ体制」の一人である二階俊博総務会長を訪ねた。二階氏は記者に会うやいなや、「日中首脳会談が成功して本当によかった!」と喜色満面で言い、このベテラン政治家の日中友好の促進に対する気遣いと熱意を感じさせた。

 

解散は長期政権樹立のため

―― 昨日の午後、安倍総理は衆院解散を表明しました。日本のメディアでは、衆院の解散は消費税率の引き上げ問題について民に信を問うためだという分析もあり、また安倍総理が長期政権を作るためにとった戦略であるという評論もあります。自民党の元老として、この突然の解散をどのようにご覧になりますか。

二階 首相が国会解散を表明したばかりの歴史的な時にいらっしゃいましたが、これも意義のあることです。

憲法には、日本の衆議院の任期を4年間と決められていますが、日本の国会の解散は首相の「特権」であり、首相の一存で決まります。日本では戦後から今まで、平均して2年余で1回解散しています。解散するたびに野党は「今は解散の時期ではない」、「解散は選挙費用の無駄遣いだ」などと主張します。野党として、彼らは当然解散に賛成することはできません。今回の安倍首相の衆議院の解散は、確かに長期政権に向かう第一ステップだと見ることができます。

 

首脳会談は関係改善の第一歩

―― 今月、中日両国は2年半ぶりに首脳会談を実現しました。自民党の谷垣幹事長と公明党の山口代表も近々中国を訪問し、5年間中断していた中日与党交流協議会を再開する予定です。今回の首脳会談をどう評価されますか。

二階 私としては、日中両国が首脳会談を行ったことは当然だと思っています。もし日中両国が強硬な態度のままだったら、双方にとってもよいことはありませんし、他の国々を利することになるかもしれません。

日中両国にとって最も重要なことは、手を取り合って協力し、平和的な政治を行うことであり、これは中国だけにメリットがあるのではなく、また日本にだけプラスになるのでもなく、日中両国の国民の幸福のためなのです。

このような局面を打開するには、最終的にはやはり両国の指導者が立ち上がらなければなりません。ですから、私は今回の首脳会談を大変喜んでいます。これは関係改善へ向けての第一歩です。

 

日中関係の悪化に心を痛める

―― 二階総務会長は有名な「親中派」の政治家ですが、日中関係の改善のためにどのような役割を果たされたのでしょうか。首相に何らかのアドバイスをなさったのでしょうか。

二階 日中関係が悪化し、私は毎日心を痛めています。将来、歴史学者がこの関係悪化の時期を研究した時には、当然当時の両国の指導者が誰であるかを調べるでしょう。私は歴史上の罪人にはなりたくありませんし、このような残念な歴史を残したくもありません。

日中関係の対立を扇動することは両国にとって不利となります。私は中国の王毅外相と2度お会いし、この問題について話し合いましたが、両国ともに「氷を溶かす」ことには成功しませんでした。本当に残念に思っています。

日中両国の指導者が視野を広げ、両国民の幸福と国家の発展をもっと考えてくれるよう願っています。日中両国の人口と経済規模を足せば、間違いなく世界最強になります。このような両国が互いに敵視し合っていたら、お互いに不利になるだけです。現在、日中両国はついに関係の改善へと再び歩み始めました。私は安心するとともに大変喜んでいます。

 

3000人の日本人観光客を連れて訪中予定

―― 自民党総務会長としての記者会見上、「もし日中関係の改善に役立つのであれば、私はすぐに北京に飛びたい」とおっしゃっていましたが、中国にいらっしゃる予定はありますか。

二階 3日前、中国共産党中央対外連絡部二局の趙世通副局長と会談した時にも、そのように申し上げました。彼は今回、中国共産党中央対外連絡部の王家瑞部長の代理として来日されたのです。

趙副局長との会談のなかで、彼に「次にはどのようにやりたいのか」と尋ねられました。

実は日本と韓国との関係にもまだ春は来ておらず、時には暴風雪が吹き荒れることもありますので、私は2015年1月には1000人を引率して韓国を訪問する予定です。

日中首脳会談は日中関係改善の第一歩にすぎず、次は日中の各界人が自分の力で貢献することが必要だと思います。私の見るところ、日中両国は相互理解がまだまだ不足しています。日本人が一人、二人の単位で中国に行っても中国に対する理解を深めることはできません。少なくとも、1000人以上の規模で訪中すべきです。

日中首脳会談が終わったばかりの今、関係改善のためには鉄は熱いうちに打つ必要がありますので、私は2015年3月、4月に3000人を連れて訪中する計画を立てました。これには趙副局長も歓迎の意を表し、その時に必要なことがあれば何でも言ってほしいとおっしゃっていました。この計画の実現のため、私は今日本の旅行会社のトップと協議しているところです。

私はこの3000人の訪中団は日中両国間に立ちこめたもやを払えると期待しています。それと同時に、中国からも訪日団を派遣してほしいと願っています。

 
故郷和歌山の特産品であるみかんを前に中日友好の重要性について語る二階俊博・自由民主党総務会長

民間交流は政治に左右されてはならない

―― 本年は現時点で、中国からの訪日観光客数は延べ200万人に近づいており、最高記録を作りつつあります。二階先生は全国観光業協会会長を務められ、すでに20年となりました。日本は中国観光客を誘致するためにどのような対策をとられていますか。大量の中国人観光客が日本を訪れることは、日中関係にどのような影響を及ぼしているでしょうか。

二階 11月8日、外務省は中国の個人観光客の数次ビザ発給条件を緩和しました、これは間違いなく、中国人観光客の積極的な訪日を促すでしょう。この戦略を推進するため、国土交通省の太田昭宏大臣と鶴保庸介前副大臣が多くの障害を乗り越え、努力を重ねてくれたことを大変うれしく思っています。

日中首脳会談は重要ですが、日中両国民の交流もまた重要なのです。自分でお互いの国を見て、現地の人たちの温かい気持ちを感じさえすれば、お互いの国を理解できるし、政治問題に影響されることもありません。

私が経済産業大臣だった時、日中間に特許問題が勃発しました。当時、私は、これは両国の担当大臣が扉を閉めた部屋の中で話し合えば解決できるという問題ではなく、広くみんなの意見を聞いて、みんなの知恵を借りる必要があると述べました。その後、われわれは1000人規模の訪問団を派遣し、またそのテーマのフォーラムを何度も開催し、皆に意見を述べてもらい、皆で対策を話し合いました。

自分で感じたことは他人の説明に勝ります。互いに行ったり来たりして、触れ合ってこそ、日中両国間のお互いの影響、複雑にからみあった関係があること、お互いに切っても切れないこと、お互いに学び合う価値があること、お手本とする個所があることを認識できるのです。

 

日本は大気汚染対策に協力を惜しまない

―― 日本の社会とメディアは中国の大気汚染問題に大変注目しています。二階先生は日中緑化推進議員連盟の委員でいらっしゃいますが、この問題にはどのような提案をお持ちですか。日本はどのように大気汚染を見ていますか。

二階 日中両国は距離が近い国同士ですので、天候や風向きによって、中国のスモッグも日本に飛んできます。日中両国はこの問題では大変密接な関係にあります。

日本が中国の大気汚染問題に関心を持っているのは、興味本位ではなく、日本の大気を改善したのと同様に中国の大気汚染の改善を助けたいということです。ですから、中国が大気汚染を改善、解決しようと決めさえすれば、日本は一切の協力を惜しみません。私は訪中団を率いて中国を訪れた時に中国の大気汚染が改善されていることを願っています。

日中両国民が、協力すれば益、争えば共に傷つくという道理を理解できれば、今後の日中両国の友好の道はますます広がり、順調になることでしょう。私は日中両国が「邪念」の影響を受けたり、力を分散させたり、曲がりくねった道を歩いたりしないように、また互いに認め合い、互いに協力し合う道理を認め、友好の正しい大通りを歩き続けることを希望しています。

 

新幹線のPRは中国を手本とすべき

―― 長年、日本の新幹線技術の中国への輸出と日中合作を積極的に推進していらっしゃいます。1978年、鄧小平副主席が日本を訪問した際、日本は特に鄧氏に新幹線を体験させました。そののち、李鵬総理、江沢民主席、朱鎔基総理らも訪日の際、新幹線に乗りました。今、中国には高速鉄道、つまり中国の新幹線がありますが、ここにも日本の新幹線の技術が採り入れられています。二階先生はかつて運輸大臣を務められましたが、これについてはどうお考えですか。

二階 いい質問ですね! 運輸大臣でしたので、日本の新幹線の技術は間違いなく世界一であるとよく分かっています。でも、日本人は引っ込み思案で対外的に大きく宣伝はしません。この点は中国の高速鉄道に学ばなければなりません。

日中両国は新幹線の技術を含めた多くの技術の研究と交流を進めるべきです。以前、日本は中国から漢字、お茶などを学びましたが、今、もし中国が必要とするならば、われわれは最先端の航空機、新幹線の技術を中国に提供します。私は大多数の国民がそう思っていると信じています。

日本の新幹線には外国人観光客にPRする価値のある唯一無二の部分があります。例えば、新幹線は最近また新しい技術を導入しました。それは車両がどのような軌道の上でも走行できる技術です。以前、日本で敷設される線路は幅がまちまちでした。現在、長年の研究の結果、フリーゲージトレインを開発し、どんな線路幅でも走行できるようになったのです。これは私が運輸大臣の時に大々的に支援した技術開発で、ついに完成したのです。今後、九州新幹線と東海道新幹線に投入されます。

日本の新幹線を海外に輸出する場合にも、相手国内の線路幅の問題があるのですが、今後、この車輪幅自動変換技術が日本の新幹線の輸出を推進していくでしょう。日中両国はこの分野でも協力しなければなりません。

 

東京オリンピックは中国の応援が必要

―― 北京オリンピックが開催された時、二階先生は北京オリンピックを支援する議員の会の副会長をなさっていました。あと6年で東京オリンピックを迎えますが、二度目の東京オリンピックはどのような形になるのでしょうか。

二階 2020年の東京オリンピックによって、日本経済が再起し、東京が名実ともに国際都市となることを期待しています。現在、日本の各界は懸命に努力しているところです。これは日本にとって千載一遇のチャンスととらえているので、全力で準備に邁進します。

もちろん、北京オリンピックを成功させた中国のサポートや声援も期待しています。ここで私はもう一度強調しておきたいのですが、日中両国が互いに強硬な態度をとり、相手に対して冷たい顔をすれば、中国の国民を利さないばかりか、日本の国民をも利さないことになります。日中関係はできるだけ早く互恵の関係に戻らなければなりません。日中両国の観光業は関係改善の最前線となり、両国民が互いに行き来して関係改善を促進しなければなりません。

日中両国が協力すれば利益は限りありませんが、両国が互いに妨害し合えば、お互いに何もいいところはないと思います。 

編集後記

インタビュー終了後、彼は蘇軾の「但愿人長久,千里共嬋娟」(願わくばすこしでも長く生き、千里へだてた明月を共に眺めようではないか)という一句を揮毫し、日中関係改善に向けた願いを託してくれた。また、梅谷庄吉のひ孫である小坂文乃氏の著作『革命をプロデュースした日本人―梅谷庄吉伝』(講談社)、森田実著『一期一会』(第三文明社)を贈ってくれた。さらに帰り際、ふるさと和歌山産のミカンを記者に持たせてくれた。執務室の窓辺にも沢山の実をつけた小さなミカンの木があった。日本の大物政治家の故郷に対する感謝と結び付きに感じ入った。

写真/本誌記者 張桐
 
  情報元:人民日報海外版日本月刊  
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