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最低価格なしのオークションで掘り出し物は見つかるか
2014/06/16 18:12:22  文/頼睿
 
 

先日、中国最大のネットオークションサイト「趙涌オンライン」が「芸術找家」という現代アート専門の、最低価格を設定しないコレクションのオークションサイトを開設した。近年、「最低価格なしのオークション」がアート市場の流行語になっている。これは作品を委託する側が最低取引価格を設定せず、最高額を入札した人に作品を販売する形式である。市場の低迷からオークション会社がさらに多くのコレクターを集めようとする一方で、資金があまり多くないローエンドのコレクターたちが「掘り出し物探し」の心理でオークションに参加しているのである。これは一見ウィンウィンの関係のように見えるが、コレクターにとって本当に「掘り出し物」はあるのだろうか。

 
玉彫刻の大家、呉金星の作品『有鳳来儀珮』は最低価格なしで始まったが、7万8000元(約126万8580円)で成約。

 

更なるコレクターを市場に

ここ数年、最低価格なしのオークションが流行しているのは、アート市場の低調が原因だろう。数年前、中国のアート市場はバブル期で成約価格も次々に記録を塗り替え、資金がそれほどないコレクターたちを締め出していた。市場に理性が戻ってきたとはいえ、一般の人びとの目にはオークションは金持ちのゲームに過ぎないと映っている。

そこで、オークション会社は市場の不景気に乗じ、敷居を低くしてアート市場をさらに低価格化、大衆化させ、同時に市場の次の盛り上がりに備え顧客を確保しようと目論んでいる。

最低価格なしのオークションの登場にはさまざまな議論がある。中央財経大学オークション研究センターの王鳳名誉主任によると、このオークションは「競売品の最低価格が任意に決められるのではなく、入札者という市場の代表によって決定される。実際にはとても公平、オープン、合理的な取引形式で、普及させる意義を持つものだ」という。

また、保利四季精品部の李雅?業務マネージャーによると、このオークションはコレクターにさらに大きい主導権を持たせるもので、多くの芸術品が直接市場の検証を受け、脱バブル化という結果を出すことができる。

趙涌オンラインの趙涌代表は、「最低価格なしのオークションではアート市場のバブルが発生しにくいとし、趙涌オンラインのオークションデータを例にとり、この数年間の市場の不景気も最低価格なしのオークションにはあまり影響がなく、一部取引量が増えているものもある」と明らかにした。

 

「掘り出し物」は滅多にない

「??漏」(掘り出し物)は古美術界の業界用語で、価値のあるものを安い価格で手に入れることを指す。「掘り出し物」はオークションに参加する人たちの夢であり、最低価格なしのオークションを歓迎する人びとの心理である。加えて、名作を安く購入したという記事がメディアをにぎわしている。

中央財経大学オークション研究センターの李涛研究員は、中国のコレクターはセンシティブで、最低価格なしのオークションには神秘的な感じがあり、掘り出し物を求める情熱をかき立てやすいと見ている。

では、掘り出し物はそれほど簡単に見つかるのだろうか。李涛研究員は、実はそのような美術品が最低価格なしのオークションに出品されるとかえって高値が出やすいという。

ここ数年の最低価格なしのオークションを見ると、確かに数万元から数千元、そして数百元というお値打ち価格でさえ入札されている。しかし、0元から始まり超高値まで高騰している品物もある。

例えば、明末清初の画家・八大山人の款がある『荷塘双?』は最低価格なしで始まり、最終的には339万2500元(約5521万2340円)で落札され、上海泓盛の新聞雑誌オークションでは、元の画家・倪?の落款がある『楽圃林居図』が100元(約1620円)から始まり、575万元(約9350万円)で成約した。

現在の最低価格なしのオークションに出品される品物の多くは二つに分類される。1つは価格そのものが比較的安いのであっさり最低価格なしとして、注目を集めるというもの。もう1つは人気の品物で、最低価格なしでも入札価格が押し上げられるものだ。

アート市場が熱狂から理性を取り戻している今日、安い価格で有名作家の作品を買える確率は非常に低い。現在、購入者は掘り出し物に執着しているが、潜在力のある作品を押さえておき、「奇貨居くべし」と、値上がりを待つ人はさらに多い。

業界関係者は、鋭い鑑賞眼と高い鑑定能力を持ち、また作品の技法などの分野を理解しているコレクターであれば、掘り出し物に出会える可能性は高くなると言う。

 
玉彫刻の名人、翁偉民の作品『心中有仏』は100元(約1620円)から始まり、5万3760元(約87万4220円)で落札。

真偽の鑑定は難しい

最低価格が設定されているオークションに比べ、最低価格なしのオークションは制限が小さく、開放的で自由であるが、結果は予測不可能であり、さらにリスクを伴っている。

「オークション会社が最低価格なしとするのは、品質を把握できないか保証できないからだ」と北京隆栄国際オークションの劉建業社長は言う。

そのほか、オークション会社の「本物と保証せず、返品は認めず」から生じる一連の信用問題は長い間アート市場に漂う暗雲となっている。最低価格なしのオークションは中級品以下の品物が主となっているとはいえ、やはり真偽の問題からは逃れられない。

業界関係者は、巨大なリスクが存在するため、オークション会社はオークションを見守り、応札価格が低すぎる場合には買い戻すなど、回避方法を持つところもあると指摘している。これらのやり方は規定違反であるが、現時点では完全になくなることはないだろう。

最低価格なしのオークションはビジネスモデルの1つであり、もし投機的な心理が加われば、失敗するだろう。業界関係者は、最低価格なしのオークションに参加する購入者は、本物の確率が高いクリスティーズやサザビーズという国際的なオークション会社の品物を参考にすべきだとしている。

 
  情報元:人民日報海外版日本月刊  
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