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猪木流「闘魂外交」を語る
アントニオ猪木 参議院議員に聞く
12/25/2013 1:06:08 AM  文/蒋豊
 
 

参議院議員であり、NPO法人スポーツ平和交流協会の理事長でもあるアントニオ猪木氏は幼い頃に父を亡くし、戦後に生計を立てるため家族でブラジルに移民した。190センチメートル近い身長を生かして、陸上競技の選手をしていたところを、ブラジル遠征に来ていた日本プロレスの父、力道山に見出され、弟子となって日本に帰国し、アントニオ猪木として人生の第二幕を歩き始めた。 ボクシングの世界ヘビー級チャンピオンであるモハメド・アリや極真空手家のウィリー・ウィリアムスなど格闘技の達人たちと闘い、猪木氏の名声は高まった。その後、46歳で政治の世界へと転向し、プロレスラー、異種格闘家から国会議員へと華麗なる転身を遂げた。 2013年11月1日、猪木氏は羽田空港から出国し、4日には平壌にスポーツ平和交流協会事務所を開設。6日には政界トップの面々と会談した。現在、日本政府は国民に朝鮮への渡航自粛を求めている。しかし、国会議員であるアントニオ猪木氏は国会の承認も受けずに訪朝を敢行した。これはなぜだろうか。本誌は猪木氏の訪朝前に独占インタビューを行った。この背景にある事情について紹介したい。

 

 

日本政府ができないことを成し遂げる

―― 日本維新の会の共同代表である石原慎太郎議員は中日関係悪化の原因である「国有化」を引き起こした人物です。日本維新の会所属の国会議員として、ご自身の外交的な立場はどのようなものですか。

猪木 国会議員になって以来、私は私独自の「スポーツ外交」路線を歩んでおり、北朝鮮のスポーツ活動には何度も参加しています。

実のところ、私は日本維新の会は外交面で明確な理念や功績がないと思います。石原代表は外交では強硬派ですが、橋下代表は外交問題には深い見解は示していません。日本維新の会が今後どのような方向に向かっていくのか、誰にも分かりません。

選挙演説の時に「猪木外交」をすると述べたように、私は北朝鮮やその他の国々に個人的な人脈を持っており、日本政府ができないことも成し遂げられるのです。またスポーツ交流を通して外交活動を続けています。

 

朝鮮を攻めるだけでは

拉致問題は解決しない

―― 何度も朝鮮を訪問なさって、スポーツ外交を展開されており、日本国内では拉致問題の解決に何らかの役割を果たしてくださることを期待されています。拉致問題と日朝関係についてはどのようにお考えですか。

猪木 拉致問題の解決に向けて、日本政府は拉致問題担当大臣と対策本部を設置しています。私は彼らが努力しさえすれば、問題は解決、または進展すると信じています。もし私が手を出せば、彼らの仕事を妨害することになり、彼らがやっとのことで作った政府間の人脈が切断されてしまうでしょう。

私としては、拉致問題解決のためには、日朝間でさらに交流し、意見を交換することしかないと思います。北朝鮮は拉致問題については、謝罪の時と同様に正しくないことをしたとしています。しかし、北朝鮮の正式謝罪が不足していると争うだけで、謝罪を受けた後どのように行動すべきなのか、日本政府は考慮していません。日本が正義という角度から北朝鮮を攻めるだけでは、話はできないのですが、現在日本は徹底的に北朝鮮に「悪人」のレッテルを貼っています。

今、私が「北朝鮮」を日本で話すことは、自身のためにはならないかもしれません。たとえそうであっても、私は事実を伝えるように努力したいと思います。さもなければ、日本は本当の「外交音痴」となり、日本人も「世界の孤児」となってしまうでしょう。

 

エネルギー問題の背後に

絡む日本の権力構造

―― 2011年の東日本大震災の発生後、日本国民は原子力発電問題や太陽光発電などの新エネルギーに関心を持ち始めました。エネルギー政策についてはどのようにお考えですか。

猪木 私は、日本の原発の安全神話がすでに破られているからには、政府は計画的に徐々に原発を廃炉していくべきだと考えています。廃炉して、「原発ゼロ」を実現する具体的な期限を設けるべきです。以上は日本維新の会のエネルギー政策で、私も同意見です。

現在の問題点は二つあります。一つは原発に関するデマが多いことで、例えば原発を停止すると日本経済と国民生活は立ち行かないなどです。実際には、今年の夏は原発が停止しましたが、日本経済と国民生活は正常に行われていました。これらは日本の権力構造が決めたことで、エネルギー問題の背後には、多くの利権が絡んでいるのです。

またもう一点は、原発に替わる再生可能エネルギーがまだ確立してないということです。太陽光発電と風力発電は良いのですが、発電規模が小さく、コストが高いという問題があります。日本にとって現在最も有利なのは地熱発電だと思います、地表から2000メートルの深さまで掘り、集めた蒸気から発電し、かつ24時間安定的に発電できます。コストも比較的低く、発電量も原発の1割前後です。私は今後、多くの人びとが地熱発電に注目すると思います。

 

日本政府は中国の

汚染改善に援助してほしい

―― 現在、中国は深刻な大気汚染と水質汚染問題に悩まされています。これまで積極的かつ熱心に環境保護問題に取り組まれていますが、中国は日本のどのような点を学ぶべきだと思われますか。

猪木 私はかなり早くから環境保護運動、特に水資源の保護に取り組んでいます。現在、世界中の多くの湖沼が消滅しつつあるのです。

私は中国に行くたびに、大気汚染が深刻になっていると感じています。1990年、ハルピンで行われたプロレスの試合に参加しましたが、当時は道路に自動車が多く、排気ガスもひどかったです。その当時、私は中国のハルピン、北京、上海などの大都市は、いつか日本と同様の大気汚染問題に直面するだろうと感じました。

福岡市の高島宗一郎市長と懇意にしていますが、彼は福岡市の予算で中国の大気汚染改善を援助することを公式に表明しました。しかし、あまり注目されませんでした。

大気汚染は中国だけの問題ではなく、全世界的な問題です。日本には多くの大気汚染対策技術がありますので、私は政府がこの件について、ODA(政府開発援助)によって中国をサポートすることを願っています。日本政府は中国に多くのODAプロジェクトを行っていますが、私の知る限りでは、中国国民はほとんどそのことを知りません。日本政府は迅速に中国を支援してほしいと思います。自動車の排気ガスだけにしても、少なくとも3分の1の汚染源は削減できます。

今、まさに中国は環境問題の解決に投資すべき時です。もしできれば、私は中国政府が環境問題の解決に軍事予算よりも優先して予算をつけていただきたいと思います。日中両国は懸案事項がありますが、両国政府が努力し、日中関係を良い方向に発展させ、戦前の状態に戻さないことを願っています。私は戦後に日中友好関係を打ち立てるため費やした努力を水の泡にしてほしくありません。日中両国は公開された、鷹揚な対話を展開してほしいと思います。

 

中国でプロレスラーを養成

―― 2007年にプロレス団体「IGF」(イノキ・ゲノム・フェデレーション)を設立、12年には中国で新団体「上海愛武」を設立されました。なぜ中国でプロレスを展開しようと思われたのですか。

猪木 1990年代、プロレスラーとして中国のハルピンで試合に参加した時に、中国の皆さんはプロレスに興味を持っていると強く感じました。今後、「上海愛武」は中国の上海、広東、深?などの都市で定期的にプロレスの試合を行いますが、中国でも全国を風靡するプロレスラーが生まれ、全国にプロレスブームが巻き起こると信じています。

 

バイクでのシルクロード走破

―― 何回も訪中なさっていますが、中国人にはどのような印象をもたれましたか。

猪木 訪中は100回はありませんが、80回はありますね。初めての訪中は日中国交正常化4年後の1976年でした。当時は北京空港もまだ小さかったですね。

一番印象深いのは、1990年の夏です。私は日本の若者150人といっしょに1週間かけてウルムチから嘉峪関までバイクで走ったのです。当時のシルクロードにはガソリンスタンドもなく、中国の軍人が私たちに水やガソリンをくれました。これには感激しました。沿線の多くの住民も歓迎してくれました。

嘉峪関に到着してから、幸運なことに切り絵など民間芸術家たちのパフォーマンスを見ることができ、また市長が晩餐会に招待してくれて白酒で乾杯しました。

 

日本は広い視野で

中国と交流すべき

―― 現在、中日関係は1972年の国交正常化以来最低の状態だと言われていますが、この状態を打破するにはどうすればよいと考えますか。

猪木 現在、安倍首相は外交を一番に置いています。私は首相が迅速に中国とコミュニケーションをとるよう希望しています。尖閣での摩擦はありますが、日本は広い視野で交流を進めるべきです。さもなければ日本経済に影響があるでしょう。

 

編集後記

インタビューを終え、猪木議員に恒例の揮毫と記念写真をお願いした。「スター議員」であるゆえか、議員は自前のサインペンを持っていた。記念撮影をする際には女性秘書がさっと来て、手際良くシャッターを押してくれた。次の予定が押しており、階下で車が待機しているとのことだった。まさに、「強い将軍の下には軟弱な部下はいない」、と感じた。

 
  情報元:人民日報海外版日本月刊  
 
 
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