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編集長インタビュー
 
 
 
 
日中友好は富士山のように揺るがず
川勝平太 静岡県知事を訪ねて
9/25/2012 3:13:25 PM  文/本誌編集長 蒋豊
 
 

名士でもあり優秀な政治家でもある川勝氏は、日本では著名な社会科学の学者で、オックスフォード大学の博士号を修得し、著書、翻訳書は数十冊に及ぶ。現在は静岡県知事として、静岡県を幸福度が高くて清廉潔白な「富国有徳」の理想郷にしようと力を尽くしている。また、故毛沢東主席の著書等に関心があり、学生の時には『毛沢東選集』を読破し、今でも印象深いという。7月5日、静岡県庁において故毛沢東主席の愛読者といわれる川勝知事を取材した。

  

県をあげて上海万博を応援

―― 2010年の上海万博では、静岡県はずいぶん応援してくださいました。2010年1月には、習近平国家副主席と北京で会見されていますが、知事として、中国との関わりについてどのようにお考えですか。

川勝 私は3年前の2009年7月に知事に就任しました。その年の秋には友好都市である浙江省を訪問し、そこで呂祖善前省長にお会いでき、静岡県と浙江省の友好について、本当に素晴らしいと確認し合いました。

また、その年の12月に、習近平国家副主席が訪日されて、天皇陛下と御会見されました。その折に、「もしお時間があれば、静岡県にお寄りいただき、美しい富士山を御覧いただいて御歓待したい。」とお手紙を出したところ、「残念ながら、今回は静岡には寄れません。」との丁寧な御返事をいただきました。

翌2010年1月に、今度は習近平国家副主席からお手紙をいただき、人民大会堂にお招きいただきました。北京では本当に温かく歓迎してくださり、感激いたしました。

訪問した2010年は、静岡県と浙江省の交流は28年目を迎えており、ちょうど上海万博の開催年でした。そこで私は、習近平国家副主席にお目にかかった時、上海万博を応援するために、静岡県から3776人の訪中団を送ることを約束しました。すると、その数字の意味を聞かれましたので、本県にあって日本人の精神を象徴する日本一の山、「富士山」の高さであると答えました。「日本には『一人で千人分の力がある人』という意味の『一騎当千』という言葉がありますが、私が送るこの3776人は『一騎当千』ですので、3776人×1000=377万6000人の力になります。これは静岡県の全人口と同じです。ですから、県全体が上海万博を応援するということです。」とお話したところ、大変喜んでくださいました。さらに、静岡県の富士山と浙江省の西湖の関係は恋人同士の関係だと申し上げたら、「ロミオとジュリエットみたいですね。」と微笑んでおられました。

また、この訪中団については、後日、程永華駐日中国大使からもお礼の言葉をいただいています。最終的な訪中人数は6000人を超えました。

毛沢東に学び鄧小平を手本に

―― いろいろな場で、日本は鄧小平の「一国二制度」を手本にし、都道府県を「一国多制度」にと提唱されていますね。なぜ中国の政策を参考にされるのですか。

川勝 20歳のころに『毛沢東選集』(日本語版)全巻を読み、毛沢東の「農村(農民)が都市(ブルジョア)を包囲する」という理論に興味を持ちました。

静岡県には、富士山を始め、南アルプス、伊豆半島、浜名湖などがあり、自然の豊かなところです。しかし、一地方都市ですし、農村もあります。一方、「富士」と名のつく山は、実は静岡県だけではなく、北海道には利尻富士、蝦夷富士、東北には、青森県の津軽富士、岩手県の南部富士など、日本全国どこにでも富士があります。つまり、日本は「富士の国」です。そこで、毛沢東の「農村が都市を包囲する」という理論を応用して、「『富士山連合』をつくって日本最大の大都会(東京)を包囲する」という、東京中心を脱却して地域分権を目指す構想が生まれたのです。昨年本県は、それを「“ふじのくに”づくり」として宣言しました。

毛沢東の「一国社会主義」の後、1978年から鄧小平が中国を改革開放路線に導きました。97年に香港が返還された際に「一国二制度」を提唱されたのを聞いて、これは面白い制度だと思いました。日本は「一国二制度」の考えに工夫を加え、さらに発展させて、「一国多制度」をつくることができたらよいと思います。

静岡と浙江の友好は揺るぎない

―― 今年は中日国交正常化40周年で、静岡県と浙江省が友好関係を結んで30周年になります。7月2日、第8回東京北京フォーラムが開催され、浙江省の呂祖善前省長が静岡県との交流について紹介してくださいました。浙江省と静岡県の交流は友好交流のモデルとされておりますが、どのように交流を進めてきたのですか。

川勝 私たちの交流が日中友好交流の「モデル」であると紹介していただいたことは大変励みになり、呂祖善前省長には深く感謝しております。

ご存知のように、2010年9月に尖閣諸島沖で「漁船の衝突事件」が起こり、両国間で多くの活動がキャンセルされました。しかし、そのような時期であっても、静岡県は両県省民の交流が大切と考え、私は県民数百人とともに中国を訪れました。それは、静岡県と浙江省は、これまでの交流や協力を通して、相互の信頼関係が築かれていると信じていたからです。このこともあって、同じ年に上海で開催された「中国国際友好都市大会」では、浙江省と静岡県の交流は友好交流のモデルであるということで、中国政府から「対中友好都市提携交流賞」をいただきました。

この3年間で、両県省では最高の交流が深まっていると思います。日本の首相は頻繁に代りますが、地方の知事はそのようなことはありません。1982年に静岡県と浙江省が交流を始めてから、私で4代目です。静岡県民と浙江省民との友情は富士山と同じで、小さな出来事では揺るぎません。日中の代々の友好も同じです。山を動かすのが難しいように、メンバーが替わっても友好は変りません。

中国人観光客に心を尽くして安心な旅を

―― 現在、各自治体で中国人観光客の誘致について積極的ですが、静岡ではどのような取り組みをしていますか。

川勝 静岡県は山も海もあって、風光明媚なところです。日本一の富士山、3000m級の山々が連なる南アルプス、そして日本一深い駿河湾があります。「知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。」(『論語』)といいますが、知者も仁者もみな静岡に来て自然を楽しんでほしいですね。この豊かな自然を活かして、静岡県は日本でも指折りの水産物や米の産地でもあり、農産物の種類は167種、海産物を含むと219種もあり、日本一の多さです。山水の景色も山海の珍味も、どちらも十分に堪能していただけるのが静岡県です。

現在、2013年に富士山が世界文化遺産に登録されるよう、力を入れて取り組んでいるところです。また、本県の東部にあって日本を代表する温泉地を多く持ち、世界で最も美しいといわれている伊豆半島では、世界ジオパークへの登録を目指しているところです。温泉と風景を楽しみに来ていただくのにも最適です。

さらに本県には、スズキ、ホンダ、ヤマハ、河合楽器など多くの上場企業があり、技術と産業が集積している地域でもありますから、中国の大企業の視察研修にも適しています。例えば、最近、ヨーロッパでヒッグス粒子が発見され話題になっていますが、その観測装置の一部をつくった企業は県西部にある浜松ホトニクスで、最先端の科学技術である光電子増倍管の製造では世界シェアの約90%を占めています。

2009年6月に富士山静岡空港が開港し、今年の6月18日には、静岡―浦東―武漢の国際定期便が就航しました。旅行でもビジネスでも、中国から来ていただくのに、ますます便利になってきました。

県内では主要な観光用標識に、中国語を含む4か国語を入れるようにしました。万が一、地震や富士山の噴火などが起きて避難するときに言葉が分からなかったら大変ですから、中国から安心して訪れていただけるよう、危機管理の面からも十分に配慮しなければならないと思い、徹底したものです。

また、高視聴率を博した中国のテレビドラマ『ドゥララの昇進物語』のロケ地となったおかげで、「静岡」は中国で一躍有名になりましたね。

静岡県民は律儀で人情に厚い

―― 温泉、桜、グルメ、どれも静岡のイメージですね。静岡といえば、「伊豆の踊り子」などを思い浮かべる人も多いでしょう。静岡の県民性について話していただけますか。

川勝 昔から静岡県は日本の東西を結ぶ交通の要所で、人の往来が多いところです。有名な浮世絵師、歌川広重の「東海道五十三次」は、東京から京都までの宿場53か所の景色を描いたものですが、この53か所のうち22の宿場が県内にあります。

そのため、静岡県にはおもてなしの文化があります。また、所得が高く経済的にも恵まれているので、県民の気質はゆったりしており、温暖な気候を反映して明るいイメージがあります。

是非、“ふじのくに”静岡県へ観光に訪れて、日本一の富士山と最高の風景、そして至福のおもてなし文化を体験されてはいかがでしょうか。

 
  情報元:人民日報海外版日本月刊  
 
 
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